写真を飾ってみよう(1)/用紙サイズについて考える
オーナーズブログ「おうちプリントのススメ編」について説明していきます。このコーナーは写真を撮ることが好きで、パソコンでRAW現像まではするけれどプリントはあまりしたことがないという方を対象にかいています。
おうちプリントのススメ編、第7回目。
前回は、Print Studio Pro でプリントする ところまで説明しました。今回は自分の家に写真を飾るにあたって考えるべきこと、僕が気をつけている点などを中心に説明していきたいと思います。
我が家の写真の飾り方はいたってシンプルです。外国のホテルや国内のインテリアショップで見かけるような、サイズ違いの額縁を壁一面にオシャレに飾り付けるなんてことはしません。
なぜなら用紙サイズが異なればプリントするのも億劫になるからです(笑)。よくありがちなパターンとして、
ということ。
もちろん例外はあるでしょうが、多くの場合、一度飾った写真は長きに渡って飾られていることがほとんどです。
自分がプリントするときのことを考えればすぐにわかることですが、前述したようにサイズ違いの写真を短周期的にプリントするのは面倒くさいし、見栄えをよくするために再レイアウトするのも手間がかかります。
一度レイアウトしたものはできる限り崩したくない、というのが多くの方の本音。それが仕事ならまだしも自分の家でこまめに写真をとっかえひっかえするのはあまり現実的ではありません。
写真を丸く切り抜いて飾るパターンもたまに見かけますが、1枚ならまだしもそれが複数枚となったら面倒くさいの極地です。僕の経験上、
なので、僕の場合は、
ことを心がけています。用紙サイズが統一されていればプリント作業は楽になりますし、額があればそのまま入れてしまえばいいだけです。
また、額縁に合わせて用紙を裁断しなくて済むし、台紙マットはそのまま流用することができます。
次に、保存性・保管性の観点からも考えてみましょう。一度、プリントして飾った写真はそのまま破棄ですか?そんなことはないですよね、ほとんどの方は保存をすると思います。それが夫婦の記念写真や子供の成長記録であればなおさらです。
その保存の際にサイズ違いの写真のファイリングは管理が複雑になります。箱に入れて無造作に保管するならまだしも、透明クリアなポケットアルバムに保管するのであればサイズが違えばズリ落ちてきてしまうし、粘着台紙アルバムにしてもレイアウトを工夫して貼る必要があるので手間はかかるでしょう。
以上のことから判断すると、
この一連の流れがシンプルにできていると、
1ヶ月に1回、家中に飾ってある写真を貼り替えるのも全然苦にならなくなります。
1ヶ月に1回も写真を変えるほど写真をたくさん撮っていないよ~という家庭は別として、見せたい写真、飾りたい写真がいっぱりありすぎる!という方であれば、写真を貼り替えるペースが早いほうが絶対に楽しいし、なにより「魅せる」ための写真を撮ろうとするので、
特に、A3ノビのような大判でプリントすることを意識して写真を撮るとなおさらです。用紙サイズが大きくなればなるほどわずかな手ブレも気になりますし、解像度が低ければ粗も見えてきます。
ピントが甘ければシャープネスの補正も必要になりますし、高感度ISOで撮った写真はノイズ軽減の処理もしなくてはなりません。L版サイズでは見えなかったパープルフリンジも目立ち始めるでしょう。
小さな用紙サイズでは見えなかったものが大きく伸ばすことでいろんな粗が見えてくるようになるのです。そして、これらのことを意識して撮るようにすると、
なんてことを、写真を撮った瞬間に考えられるようになるのです。
このように、撮影後のレタッチ、プリント、額装の工程までを考えて写真を撮るようにすると、写真上達の一歩に繋がります。
そのためには、まずはプリントして額装してみる!そして額装した写真の回転を早くする!これが大切なことだと思います。
皆さんも是非、額装した写真を簡単に張り替えられるような仕組み作りをしましょう。撮った写真をハードディスクの中に入れっぱなしではもったいない!自分でプリントした写真を見てニヤニヤしようではありませんか!(笑)
以上、「写真を飾ってみよう第1回目」は、用紙サイズの考え方について説明しました。次回はいよいよ、我が家の写真の飾り方について紹介していきます。