2階浴室のメリット・デメリット~家事動線を考えよう~/暮らしのダイアリー

2013年4月4日|2階浴室(風呂)のメリット・デメリットについて考える

 

オーナーズブログ「暮らしのダイアリー」、第5回目の日記は、2階浴室のメリット・デメリットについて考えていきます。

 

近年、浴室を2階に設置する住宅が増えています。しかし、まだまだ浴室を1階に設置しているの住宅のほうが圧倒的に多いのが現状です。

各家庭、各個人ごとに生活スタイルが異なるのでどちらが良くてどちらが悪いということは言えませんが、浴室を2階に設置した僕たち夫婦の意見としては、

 
2階浴室を声を大にしてオススメしたい

 

では、どういった点でオススメしたいのか、ここでは2階に浴室を配置することのメリット・デメリットについて考えていきます。

まず最初に、以下の我が家の設計図をご覧ください。階段あがってすぐ右手側に浴室と洗面所を配置しています。

 

設計図を写真で見ると、以下写真のようになっています。

 

実際に2階浴室の家に住んでみて気づいたこと・良かったことを以下に列挙します。

 

1階フロアの生活感を隠せる

家事動線が短いので、効率良く家事をこなせる

・突然の来客にも対応できる

・来客時でも家族が人目を気にせずに浴室に入れる

・浴室を覗かれる心配が少ない

・浴室窓を気兼ねなくオープンにできる(→換気できる)

 

浴室&洗面所を2階に設置したことで特に良かったと思っている点は、1階フロアに生活感がでないということです。

生活している中で1番散らかりやすい場所は間違いなく洗面所です。洗濯時に舞うタオルの綿ぼこりや抜け落ちた髪の毛、脱ぎっぱなしの下着などがそれです。その汚れやすい洗面所が2階にあることで、1階フロアは常にクリーンな状態を保つことができます。

結果として、突然の来客があってもすぐさまリビングに招き入れることができるし、仮に家族が浴室に入りたい場合でも人目を気にせずお風呂に入れるというメリットがあります。これは、お客さんが多い家ではかなり重要なポイントになってくると思います。

 

次に、家事動線でのメリットについて考えみましょう。浴室と洗面所が2階にあると、

 
脱衣 → 洗濯 → 干す → 収納 という入浴から洗濯への家事動線が近い位置で完結して効率的!

 

また、洗面所が2階にあるということは洗濯機も2階にあるわけで、

 
水を含んだ重い衣類を干すために、わざわざ1階から2階へと運ぶ手間がなくなる!

 

というメリットがあります。もう少し詳しく見ていきましょう。以下の家事動線図をご覧ください。

 

まず最初に入浴時の動線を見てみましょう。

 

① 入浴前に脱いだ衣類は洗濯機に入れる

② 入浴後は収納棚(リネン庫)からタオルを取り出す

③ 使ったタオル類は洗濯機に入れる

④ 収納棚から下着を取り出して履く

 

上記の流れは浴室と洗面所、リネン庫が同じ空間内にあれば1階であろうが2階であろうが、どの家庭でも簡単に実現できることです。

次に、洗濯時の家事動線を見てましょう。

 

⑤ 洗濯機で洗濯する(急ぎものは乾燥機にかける)

⑥ バルコニーもしくは寝室のホスクリーンに洗濯物を干す

⑦ 衣類はWICに収納、下着類はリネン庫に収納

 

という流れになりますが、洗濯したものをすぐさま2階のバルコニーに干しにいけるという点で無駄のない家事動線となります。我が家の場合、バルコニー以外にも寝室のホスクリーンにも干しているので、就寝時には加湿効果も得られます。

2階に洗濯物を干すと突然の来客にも焦ることはありません

そして、乾いた洗濯物は2階のウォークインクローゼットや洗面所にあるリネン庫にすぐに収納することができるので、上下階を移動する必要がありません。

 
このように家事動線を考えた間取りにすることで、浴室と洗面所が2階にあってもより便利に生活することができるのです。

 

しかしながら、浴室と洗面所が1階にあることが当たり前の人生を送ってきていると、

 
浴室を2階に設置することに抵抗がある方が多いのも事実です。

 

僕がそうだったからその気持ちがよくわかります(笑)。

僕は生まれてこのかた、マイホームを建てるまで2階に浴室がある生活を送ったことがありませんでした。その生活に体が慣れきってしまっていたから、最初は2階浴室なんてとんでもない!面倒すぎる!と感じていました。

実家住まいのときは、会社から帰ってきたらすぐさま1階にある浴室に入り、入浴後は2階にパジャマを取りに行き、そして1階リビングに戻ってくるという生活を普通に送っていました。2階にパジャマを取りにいくという動作を面倒とも感じずに暮らせていたのは、単に僕が若かったからかもしれません(笑)。

 

2階浴室を敬遠する方にありがちな考え方のひとつとしては、

 
老後の生活のことまで考えている方が非常に多いということです。

 

特に、私たちの親世代(昭和世代)は2階浴室を反対する傾向にあります。彼らは年をとると階段の上り降りが大変だということを現在進行形で体験中なわけですから、その発言にリアリティがあるのは当然のことかもしれません。

確かに人間は必ず年をとっていくわけですから、2階に浴室があると不便を被るときがいつかやってくるかもしれません。しかし、やってこないかもしれません。2階に浴室があることで返って足腰が鍛えられるかもしれないし、こればかりは誰にもわからないことです。

そんな誰にもわからないことを、若いうちから「年をとったら階段はツライに違いない」と決めつけてしまうのは非常にもったいないと感じます。

 
老後のことを考えすぎて気に入らない間取り、使いにくい間取りでの生活を強いられるよりは、いま最善と思える案を通すほうが何十年経ったあとでも後悔が残らないはずです!

 

生活してからでないとわからないこともたくさんあります。2階浴室もそのうちのひとつです。どちらにしようか迷っているなら、是非とも前向きに2階浴室にチャレンジしてみてください!

そして、もし2階浴室案を採用すると決意したならば、

 
階段の横幅は少し余裕をもたせて設計してもらってください。

 

なぜなら階段幅の広さは階段の歩きやすさに直結しているからです。

どこまで階段幅を広げられるかは尺モジュールなのかメーターモジュールなのかによっても変わってくるのでなんともいえないところですが、我が家も階段の横幅はかなり広くとってもらいました。浴室を2階に配置するなら階段幅の広さは必須事項だと思っています。

この件に関して詳しくは、「事件!階段幅が狭い!?」を参照してください。

 

最後に、2階浴室にしたことによるデメリットについて考えてみましたが・・・そんなに多くはありません(笑)。

 

老後の生活で階段の上り降りが大変になる

・浴室の水漏れの恐れがある

・2階の居室スペースが狭くなりがち(間取り次第なところも)

 

ぐらいでしょうか。

浴室の水漏れといっても、いまの最新住宅はほとんどユニットバスですからそれほど心配する必要もないでしょう。家を倒壊させるほどの大地震がきたら保証はできませんが・・・(笑)。

また、浴室が2階にあることで2階居室のスペースが狭くなってしまいますが、その代わりとして1階リビングは広くとれるし、浴室から寝室へ直行できるといったメリットもあります。

1階浴室と2階浴室、どちらを選ぶかは最終的には皆さまの生活スタイル次第です♪ 後悔のないようじっくりと検討してみてくださいね!

これにて第5回目の「暮らしのダイアリー」は終了します。

 

主婦目線でみれば2階浴室は便利なことだらけです。来客時も1階リビングだけを掃除すれば良いし、階段の上り降りが少ない家事動線は楽ちん!

 
 

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