ミサワホームの工場見学に参加/ハウスメーカー選び

2011年7月18日(月) 9:00~/ミサワホーム・「ミサワパーク」へ工場見学へ行く

 

ミサワホームの工場見学「ミサワパークTOKYO」に行ってきました。

 

工場見学は以前に積水ハウスの夢工場に行ったことがあったので、それほど興味はなかったのですが、昼食にうな重がでるというのを聞いていたので、半分はそれにつられて参加してきました(笑)。バス2台分の参加者が集まり、大盛況のようす。

場所は、東京の下高井戸。8時45分に柏のミサワホームに集合。9時にバスで出発します。バスの中では、ミサワホームの社員が一人ひとりが挨拶をしたり、冗談をいいあったりと、アットホームな雰囲気で和気あいあいとしていました。

 

僕たちの設計を担当してくれているおじいちゃんデザイナーもバスに乗っていました。おじいちゃんデザイナーは、実際にミサワホームで家を建てて住んでいて、東日本大震災のときのようすを話してくれました。

「私も30年以上前にミサワホームで家を建てました。今のような制震も免震もない時代の建物だけど、昔からミサワホームの家は地震に強いんですよ。家族には地震があっても、絶対に外へは出るな!家の中が一番安全なんだ!と言っています。」と、一級建築士の資格をもつおじいちゃんが言うからものすごい説得力が・・・。

自分の会社の商品であり、自分で設計した家を、家族に自信をもってそう言えるってカッコイイですよね。ミサワホームの家に誇りをもってるんだなぁと感じました。なかなか面と向かっていえることではないですよね。

 

そんな話を聞いているうちに、あっというまにミサワパークTOKYOに到着!午前10時でした。

中に入ると、テーマごとに専用のブースが設けられていて、テンション高めの女性案内係の話を聞きながら館内を進んで行きます。

 

最初は、南極の昭和基地の建物のうち35棟がミサワホームの建物であることを説明されます。最低気温-45℃、風速60m/秒といった厳しい気候を設計条件とする南極昭和基地。極地で培われた最先端テクノロジーや蓄積してきた実績、エピソード等の話をききます。

国家事業だから、各ハウスメーカーとのコンペの末に勝ち取っている栄誉だそうです。今までの実績やデータに元づく高気密、高断熱で外気温マイナス40度の南極でも、快適に過ごせる構造だから選ばれ続けています。

ま、正直なところ、この辺はどうでもいいかなという感じです(笑)。

 

「木」「鉄」「コンクリート」の違い

次に、建材である「木」「鉄」「コンクリート」の違いについて、メリットとデメリットを解りやすく解説してくれました。

「木」は素材そのものが他と比べて断熱効果が高く、しっかりと乾燥させた木材は法隆寺の五重塔のように長年にわたる使用に耐えうるというメリットがあります。でも、場合によってはシロアリの被害に遭ってしまったり、燃えてしまったりします。ここが「木」のデメリット。

「鉄」は熱を伝えやすく、熱の通り道になりやすい部材です。充填断熱では結露が発生しやすく、省エネにならないため、外断熱工法を採用するなどの対策が必要になります。

鉄は錆が発生しますが、エッフェル塔のように100年以上も同じ姿を保てる長寿命なメリットもあります。

「コンクリート」は現場で配合を決めるからムラができやすいというデメリットがありますが、遮音効果は3つの部材の中ではピカイチです。

重さ比較では、コンクリートがもっとも重く、木がもっとも軽いです(コンクリート>鉄>木)。

 
地震によって建物が受けるエネルギーは、建物の重さに比例するため、同じ重量で比較すれば最も軽い木の住宅のほうが鉄やコンクリートよりも地震に強いことになります。

 

ミサワホームでは木、鉄、コンクリートのそれぞれの特性を活かした建物があります。戸建て住宅だけではなく、賃貸アパートやマンションも作っています。

 

ここまでの話を聞いて、僕たちはスウェーデンハウスのことが頭に浮かんでいました

他社の窓サッシがどんなに断熱効果があろうとも、実際に夏の西日でガンガンに当たっている樹脂サッシを触ってみるとかなり熱い感じがしますし、Low-e複層ガラスでも熱が伝わってきているのがはっきりとわかります。

スウェーデンハウスの窓は、木製サッシでなおかつ3層ガラス窓なので、外部からの熱さがほとんど伝わってこないのが特徴です。実際に展示場に行って、スウェーデンハウスの窓やサッシを触ってみるとよくわかります。

このブースの説明で、「木」ってすごいんだなぁ・・・と思いました。ミサワホームの見学に来ていると言うのに、スウェーデンハウスに気持ちが傾いていくようでした。もちろん、ミサワホームでも木製サッシを選べますけどね。

 

木造軸組工法、2X4、木質パネル工法の強度実験

次のブースではミサワホームが採用している木質パネル工法についての説明がありました。

木造軸組工法と2X4、そして木質パネル工法と、各工法の違いによってどれだけ強度の違いに差がでるのかという実験映像を見ながらのお勉強です。この実験は、明治大学で実証されたものだそうです。

ミサワホームは、木質パネル工法に独自の接着技術を採用していて、2トンまでの重量に耐えられる超強力接着剤(化学物質を材料として含まないものを使用)で接着しています。

そのおかげで、強度は相当なもの。ミサワホームではこの工法を木質パネル接着工法と呼んでいます。

2X4で作った実際の箱と、木造軸組工法で作った箱と、木質パネル接着工法で作った箱をスキー場で転がす実験映像を見ましたが、木造軸組はあっと言う間に破壊され、次に2x4が破壊され、最後まで形を崩さずに残っていたのは、ミサワホームが採用する木質パネル接着工法の箱でした。

生活する上で実際にこのような壊れ方をするシチュエーションというのはまずありえないのですが、木質パネル工法がどれだけの強度をもっているのかを示す指標にはなっていました。

 

制震装置、MGEO(エムジオ)の実験ブース/建築日記編

高気密・高断熱の話などを聞いて、次はいよいよ制震装置のお部屋へ。

ミサワホームでは、「倒壊ゼロ」の耐震構造に、制震装置「MGEO」(エムジオ)を導入しています。このMGEO の高い地震エネルギー減衰効果によって、地震エネルギーを最大50%軽減してくれるそうです。

ここでは実際に、人工的な地震シミュレーターの装置に乗りました。MGEOをつけた場合とそうでない場合の振動の揺れを体感することができます。

 

MGEOをつけた場合のほうが絶対的に揺れが少ないのは確かです。MGEO はオプションで十数万円で追加することができるそうなので、ミサワホーで家を建てるなら制震装置はつけたほうがいいと思います。

積水ハウスでも強度を高めるためのシーカスという鉄骨2階建ての技術がありますが、数百万単位のコストアップになってしまうので、よっぽどのお金持ちじゃないと手が出ません。そういう意味では、MGEOのほうがより気軽に導入できる地震対策なのかな、というイメージをもちました。

でも、これは営業さんから聞いた話ですが、ミサワホームで家を建てる社員でもMGEOをつける人はそんなに多くないのだとか。なぜでしょう。それを聞く手段はもうないので、気になる方は営業さんに聞いてみてはいかがでしょう。

 

さて、ここでお待ちかねのランチタイムです。

あらかじめ申し込んでおいた「うな重」です。うどんまでついてきてかなりのボリューム!積水ハウスの夢工場とミサワホームのミサワパークでは、ランチでもミサワホームに軍配が上がりました。

昼食後は家造りの中で気になるブースを各自で回っていきます。インテリア、外装、防犯、メンテナンス、補償、生産、省エネ、などなど・・・。 今回、僕たちを案内してくれたのは、前回の打ち合わせでお会いしたおじいちゃんデザイナーです。

3人で一緒に外へ出て、「蔵」のある家へいき、次に豪華なホテルみたいな家へ、最後は2030年の近未来の家(ハイブリッド住宅)と、3つのモデルハウスを見学。しかし、モデルハウスの規模が大きすぎて一般人には現実味がなく、、「はー・・・」とか「へー・・・」といった感じで、あまり参考にはなりませんでした。

 

それでも、床材や建材、壁紙などこれから打ち合わせをしていくであろう部分を実際に自分の目で見られたのはとても良かったと思います。

少しだけ気になったのはモデルハウス内で温度差が結構あるということ。1階と2階では明らかに温度差があったし、日射しが強い部屋ではそこだけが妙に暑かったり・・・。

家中どこでも同じ温度を謳い文句としているスウェーデンハウスとはちょっと違う点かなと思ったのが素直な感想です。

 

最後になぜか、集合写真を撮ってバスに戻ります。

バスの中では、見学した内容から3問ほどクイズが出されました。賞品はミッフィーグッズです。僕は、ミッフィー欲しさに真っ先に手を上げて、クイズに答えて正解!ミッフィーの巾着をもらいました。わかなちゃんには、「普段はのろいくせに今日は手を上げるのが早かったね・・・」といわれてしまいました(笑)。

そのあと、全員でビンゴ大会です。全員がビンゴになるまで終わりません。

ミサワ式ルールにのっとって、リーチになるとおおきな声で「そろそろミサワかな」と言わなければいけません。そして、ビンゴになると「ミサワに決めた!」と言います。

最初はみんな恥ずかしそうに言ってるのがウケました(笑)。車内は笑いあり涙あり?の雰囲気で、とても楽しかったです。ちなみに、ビンゴゲームの1等賞は、社員でももらえないという、特大ミッフィーのぬいぐるみでした。欲しかった・・・。

ウチは最後の方になってようやくビンゴになって「エコバッグ」をもらいました。

 

その後、バスは柏ICを降りて、イナックスショールームへ。そこで、お風呂やトイレなどの最新の設備を見学し、そこから柏ミサワショールームへ戻って解散です。

長い1日だったけど、退屈することもなく、お客さんを楽しませようと頑張ってくれる社員の人たちが印象的でした。とてもアットホームな会社だと思いました。最初はうな重につられて参加を申し込みましたが、思いがけず、いろんなことが学べたのは収穫でした。

 

これから家を建てる方は、ミサワホームで建てる建てないに関わらず、工場見学への参加を是非おすすめします♪ 家造りのヒントになる情報が盛り沢山です

僕たち夫婦は、そこで解散とはならず、そこからおじいちゃんデザイナーとの打ち合わせでした。だいぶ疲れていたので、いまから打ち合わせかと思うと気が重かったのですが、おじいちゃんデザイナーが考えてきてくれた間取りを見れるので楽しみでもありました。

長くなってしまったので、それは次回で紹介しようと思います。

 

ミサワホームの工場見学は、ためになる情報がたくさん!マイホーム初心者の方は是非とも参加をオススメします。大収納空間「蔵」も必見です!
 
 
 

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