ヒュース・ドクトル50とは/スウェーデンハウスの保証制度について

ここでは、スウェーデンハウスの保証制度、ヒュース・ドクトル50(HUS DOCTOR50/50年間無料定期検診システム)について説明していきます。

当記事ではヒュース・ドクトル50の全てを解説しているわけではありませんので正確な情報を知りたい方は、必ずスウェーデンハウスの営業担当にお尋ねください。また、当記事は引渡し時にスウェーデンハウスから頂いた「保証の手引き」(2012年度版)を参考に記載されています。

ここで記載している事項を読んで発生したいかなる損害も、管理人とっしは一切の責任を負わないものとします。予めご了承ください。

 

まずは簡単にヒュース・ドクトル50の概要を説明すると、

 

ヒュース・ドクトル50とは、2000年にスタートした50年間無料定期検診システムのことです。1棟ごとにカルテを作成し、10年目までは定期的に点検、10年目以降50年目までは5年ごとに無料点検をします。

スウェーデン語でヒュースは「家」ドクトルは「医者」、「ヒュースドクトル」は「住まいの主治医」を表す造語です。

 

他のメーカーの保証制度と比べて優れている点としては、

 
10年目以降、5年ごとに50年間、無料点検をしてくれる

 

というところではないでしょうか。

どこのメーカーで家を建てても構造躯体に関しては最低でも10年は無料保証・無料点検してくれますが、それ以降は有料点検であったり、点検の間隔が10年ごとであったりするケースがほとんどです。

一般的に、築浅のころよりも10年目以降になにかしらの不具合が発生する確率が高くなるので、ヒュース・ドクトル50ではその10年目以降に5年ごとに無料点検を実施することで、点検のスパンを短くし、住まいを長期にわたって見守り続けていくことを趣旨としています。

現に、ヒュース・ドクトル50が制定された2000年以降のオーナーだけではなく、1984年創業時の1棟目のオーナーも等しく「ヒュース・ドクトル50」の対象になります。これは創業当初から家造りに対して真剣に向き合ってきた現れとも言えるでしょう。

 

そして、その点検の種類は以下の2つに大別されます。

 
定期点検無料検診

 

定期点検では、引き渡しが終わったあとから10年間、全棟を対象に行われます。

 
3ヶ月点検、6ヶ月点検、1年点検、2年点検、4年点検、7年点検、10年点検の全7回が定期点検に含まれます。保証対象となる部位に不具合が発生した場合は無料にて補修します。

 

無料検診では、10年以降15年から5年ごとに検診の希望者を対象に行われます。

 
無料検診は、15年点検、20年点検、25年点検、30年点検、35年点検、40年点検、45年点検、50年点検の全8回です。

 

同時に、リフォームやメンテナンスのためのアドバイスも無料で受けられます。

 

次に、保証期間について詳しく見ていきます。

 
ヒュース・ドクトル50の保証期間は、構造躯体、基本性能を保証する長期保証(10年)と短期保証(2年または1年)の2つに大別されます。

 

長期保証(10年)に関しては、以下の3項目を保証の対象としています。ただし、ポーチ、バルコニー、サンデッキなどは除きます。

 

1. 基礎
  建物本体構造の水平支持

2. 柱・はり・床・構造壁・屋根組
  荷重の支持・水平支持・防水

3. 防蟻処理工事
  シロアリによる構造体の損傷防止

 

具体的に見ていくと、「基礎」に関しては建物本体の水平支持を保証します。例えば、不等沈下(不同沈下)によって建物が傾いた場合などは保証の対象に入ります。

次に、「柱・はり・床・構造壁・屋根組」では、荷重の支持水平支持防水を保証します。破損、不陸、たわみ、傾斜、雨水の侵入などにより基本性能が損なわれた場合は保証の対象となります。

最後に「防蟻処理工事」では、シロアリによる構造体の損傷防止を保証します。ヤマトシロアリ・イエシロアリの食害により構造体に損傷が生じた場合には保証対象となります。

 

短期保証の2年保証部位は、以下に挙げる部分がその対象となります。

 

・土工事
  盛り土・埋め戻し及び整地を行った部分

・コンクリート工事
  アプローチ・ポーチ・テラス・玄関土間など

・屋根工事
  屋根材を含む屋根仕上げ工事

・外装工事
  外壁材・化粧枠・軒裏・破風等の仕上及び下地部分

・内装工事
  床・壁・天井などの内装仕上及び下地部分(階段含む)

・建具工事
  外部及び内部建具(玄関ドア・窓・室内ドアなど)

・塗装工事
  外部及び内部の塗装仕上工事

・配管・配線
  電気・給水給湯・排水の配管・ガス配管など

・その他
  木製バルコニー・サンデッキ・漏れ縁など
  小屋裏及び床下換気口・汚水処理槽・雨どい・水切り・雨押さえなど

 

短期保証の1年部位は、以下に挙げる部分がその対象となります。

 

・厨房/衛生器具
  キッチン・風呂・トイレ・洗面などの器具類

・電気関係器具
  調理器・コンセント・スイッチなどの器具類

・水道関係器具
  蛇口・水栓・トラップなどの器具類

・ガス関係器具
  調理器・ガス栓などの器具類

 

次に、延長保証について説明します。

初期保証(構造躯体)に関しては、引き渡しから10年保証となっていますが、

 
プラス10年保証」を受けることによって保証期間を延長することができます。

 

ただし、プラス10年延長保証を受けるには一定の条件があります。

 
それは有料点検を実施し、不具合があった場合にその該当箇所を有料メンテナンス工事をすることでプラス10年保証を受けられるというものです。

 

有償メンテナンス工事を行うことで保証を延長できるシステムは多くの大手・中堅ハウスメーカーが採用している方式で、延長できる期間についてはメーカーごとに異なります。

例えば、中堅ハウスメーカーのエス・バイ・エル(2x4住宅)では、有償メンテナンス工事を行うことで構造躯体、防水、防蟻などを70年間まで保証を延長できるとしています。

同じく2x4住宅の東急ホームズ(ミルクリーク)に関しては、10年まで無料定期点検を行い、その結果必要とされた有料メンテナンス工事を東急ホームズで施工した場合に限り、基礎、構造躯体、防水について最長で30年間保証します。

 

スウェーデンハウスの場合、プラス10年保証ということは初期保証+10年ということなので、主要構造部(構造躯体)に関しては最長20年保証になります。

もし10年経過ごとにプラス10年の保証が受けられるのであれば50年まで保証が続く計算になりますが、引き渡しの際に頂いた「保証のてびき」にはそのような記載は見られないし、もし50年まで保証が続くのであれば「最長50年保証」という書き方をするはずなので、おそらく最長20年保証と解釈して問題ないかと思われます。

これに関して正確な内容につきましてはスウェーデンハウスにお尋ねください。

 

なお、初期保証(構造躯体)の面でのみ比較すると、旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)は圧倒的な長期保証の30年保証(ロングライフサポート)、ミサワホームも30年保証、積水ハウス、セキスイハイム、エス・バイ・エルは20年保証、大和ハウス、パナホームは15年保証、スウェーデンハウス、東急ホームズ、住友林業、三井ホームなどは10年保証となっています。

このように比較してしまうとスウェーデンハウスの初期保証(10年)は短いと感じてしまうのですが、住宅業界全体で見ればごく一般的な保証期間といえるでしょう。単純にヘーベルハウス、ミサワホームの初期保証が長すぎるのです(笑)。

ハウスメーカーをどこにしようか悩んでいる皆さん、初期保証の長さを検討材料するというのもひとつの手段だと思います。契約前にいま現在ご検討中のビルダーのアフターサポートは必ずチェックしておくようにしましょう。

以上、スウェーデンハウスの保証制度、ヒュース・ドクトル50についての説明は終了です。

 

スウェーデンハウスのヒュース・ドクトル50が良いところは50年間に渡って無料点検をしてくれるところ!長期間、面倒を見てくれるのは安心ですよね!
 
 

総計 総計
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