スウェーデンハウスの石膏ボード

スウェーデンハウスの石膏ボードについて

 

ここではスウェーデンハウスの石膏ボードについて説明していきます。

 

まずは以下の写真をご覧ください。外壁側の石膏ボードを取り付けた写真ですが、石膏ボードが縦3列に継ぎ接ぎ(つぎはぎ)されているのが見てわかります。

 

僕はこれを見て、「はて、なぜだろう?」と思いました。というのは、インターネットを検索してみると、構造用合板や石膏ボードは耐力壁にもなるため、継ぎ接ぎをせずに1枚板で貼るのが基本だと書かれているからです。

 
枠組壁工法において、厚さ12.5mm以上の石膏ボードは壁倍率1.0倍の耐力壁になると認められています。

 

スウェーデンハウスの場合、確かに構造用合板は外壁も内壁も継ぎ接ぎのない1枚板で張り付けられています(以下写真、参照)。

 

なので、当然、石膏ボードも継ぎ接ぎせずに上枠から下枠まで1枚で貼り付けるものだと思っていましたが、スウェーデンハウスはどうやらそうでもないらしい。せっかく石膏ボードが耐力壁になるのになぜ継ぎ接ぎしてしまうのだろう。

その理由はすぐにわかりました。

 
石膏ボードを継ぎ接ぎしていても、下地があればOK!

 

とのことでした。実際にスウェーデンハウスの外壁パネルで見てみると、確かに石膏ボードを継ぎ接ぎする位置に、うまい具合に下地桟があるのです。

 

もう少し、わかりやすい写真で見てみましょう。赤いラインのところに、石膏ボードを打ち付けていくわけですね。

 

つまり、この下地があることによって、石膏ボードは継ぎ接いであっても片面だけで少なくとも壁倍率1.0以上の耐力壁として認められることになります。石膏ボードは両面に取りつけるのが普通なので、壁倍率は2.0~3.0以上はあることになります。

ただし、釘のピッチ(間隔)はきちんと守らなければ必要な耐力は得られません。詳しくは、「枠組壁工法のくぎ打ち・種類」を参照してください。

 

石膏ボードについて色々調べてみると、以下のような文献も見つけました。スウェーデンハウスのホームページに掲載されていたものです。

 
弊社(スウェーデンハウス)の建物の場合は充分な強度があるため、石膏ボードを貼る前の耐力壁そのもので強度を算定しております。従いまして、壁倍率の割増計算はもともと行っておりません。

 

ふむふむ、つまりだ。

石膏ボードはもともと耐力壁の計算に入っていないのだから、あえて1枚の石膏ボードとして貼る必要もない、ということになります。

にも関わらず、石膏ボードを取りつけるための下地が入っていて耐力壁として認められるわけだから、スウェーデンハウスはより耐震強度の高い躯体であることが証明されるわけです。

うんうん、なんだか誇らしいことですね!

 

スウェーデンハウスでは石膏ボードを貼る前の耐力壁で強度を計算しています。躯体強度、耐震性が高いから、長く安心して住めるお家です。
 
 

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