気密検査・C値測定/建築日記115日目

2012年3月16日(金)/気密検査・C値測定

 

スウェーデンハウス工事115日目。

前回までの時点で、1階洗面所ミラーの取り付け工事が完了しました。

 

今回は、気密検査・C値測定について説明していきます。

気密検査は各メーカーや工務店で必ず行われるものではなく、スウェーデンハウスのような高気密・高断熱を強くアピールしているハウスメーカーや気密値に自信のあるメーカーでは常時、行われています。

 
気密検査は、送風機、変圧器、気密測定器、温度計を用いて検査が行われます。家の中がどれぐらい密閉されているかの気密性能を表す数値としてC値(相当隙間面積)が用いられます。

 

C値は、建物の隙間の大きさを示す数値のことで、建物の床面積1㎡当たりの隙間面積(c㎡)を示したものです。なので、

 
C値の値が低いほど気密性能に優れた建物といえます。

 

気密検査の下準備として、家中のすべての換気口を養生テープで塞いでいきます。外部から風が入ってこないようにするためです。

 

家全体を密閉状態にしたら、窓を1箇所だけ全開にし、下写真のように丸い穴の空いたマスキング紙を窓に貼り付けます。

 

丸く穴が空いたところに、以下写真にある送風機+整流筒が設置されます。気密値を測定する気密測定器(流量測定装置ともいう)も設置されました。どうやら高額な機械のようで、壊すと大目玉をくらうそうです。

 

これがコーナー札幌株式会社の気密測定器です。送風機で建物と中と外との圧力差を作り出し、圧力差と流量を測定します。

 

気密測定器が動き出してから5分くらいすると測定結果が出ます。測定器に表示された値からC値(総相当隙間面積)を割り出します。

測定器に表示されている数値は、現在の室温と外気温差圧風量C値(相当隙間面積)です。

 

1回目の測定では、C値0.65でした。四捨五入して0.7です。

もともと現場監督からは、関東では良くて0.6ぐらいだと前もって告げられていたので、良い部類の数値が出たのでとりあえずはホッとしています。

測定をした当日は風が強かったのですが、風が強い日は3回ぐらいやらないと良い数値がでないこともあると言っていました。それでも1回目の検査でこの数値がでたというのは、家を丁寧に作ってくれた大工さんにおかげですね!感謝感謝!

 

因みに、2回目の測定ではキッチン換気扇の同時給排気口床下点検口にも養生テープで貼って隙間を塞いでC値を測ってみました。

 

 

結果はさらによくなり、C値0.59いう好結果!四捨五入して0.6です。

わーいわーい。

 

C値0.59という数値は、僕たちの住んでいる新興住宅街では大人気の一条工務店が「C値0.59の高気密住宅」という謳い文句で宣伝しているぐらいなので、まぁ、それに匹敵する値が出たということは素直に嬉しい限りです。

我が家に携わった職人さんたちは「つくば展示場」を作ったメンバーと同じなのです。それだけに完成度が高く、今回の結果には監督もかなり満足しているようでした。

 

ちなみに、C値は地域によって求められる基準値が異なります。寒冷地ほどC値の基準値があがるので、C値もより小さな値(良い値)になっていきます。同じスウェーデンハウスなのにC値に違いが出るのは、

 
家の仕様も寒冷地とは異なるからなのです。

 

明日はいよいよ引渡し日

ついにここまで来ましたね・・・。うるうる。

 

気密性能は家の暖かさに大きく関わってきます。気密性能が高いほど家の中を魔法瓶状態に保つことができ、夏は涼しく冬は暖かい家を実現できます。
 
 
 

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