階段造作工事/階段の構造/建築日記80日目

2012年2月10日(金)/階段造作工事、階段の構造についての説明

 

スウェーデンハウス工事80日目。

前回までの時点で、幅木・廻り縁の取付工事が完了しました。

 

今日は、階段の造作工事について説明していきます。階段の造作工事の説明に入る前に、我が家の階段について簡単に説明しておきます。

スウェーデンハウスでは通常、スウェーデン製の階段がすでに組み立てられた状態で現場に搬入されるはずですが、我が家ではちょっと違います。

 
階段部材は、普通に純国産(住友林業クレスト)で、なお且つ、大工さんが造作で作っていきます。

 

階段部材はスウェーデン製だと期待していた僕にとってはちょっと拍子抜け!?

それはなぜなのか?実はその件に関しては僕もよく理解していないですが、おそらく我が家の階段幅が規格外のものを使用しているからだったかと記憶しています(「事件!階段幅が狭い!?」を参照)。

詳しくは営業さんに聞いてみないとよくわからないのですが、スウェーデンハウスの公式サイトでは120cmモジュールであることを強調しながらもその説明はあまりにも乏しいので、もう少し詳しく書いてくれたらなと思います。

 

前置きが長くなりましたが、階段造作工事の説明に入ります。リビングにはすでに階段の部材が運び込まれていました。

 

どこから造り始めるのかというと、踊り場からなんです。

 

踊り場ができあがったので、1階部分の踏み板(段板)から作っていくのかと思いきや、踊り場よりも上の踏み板から順に作っていきます。

 

徐々に追加されていきます。ささら桁(ささらげた)もとりつけられています。ささら桁とは、階段の側面に取り付けられる踏み板を支える板のことで、側桁とも言われます。

 

1階から2階を見上げたショットです。ささら桁には、あらかじめ溝が彫られているので、そこに踏み板をはめていくだけの作業となります。意外と楽ちんそうです。

 

翌日になると、階段もだいぶ出来上がってきました。まだ蹴込み板(後述)が取り付けられていないので、シースルー階段(スケルトン階段)のようになっています。

下写真の状態では、まだ補強がされていないため、踏み板の中央を歩くと板がキシみます。できるだけ端のほうを踏みながら2階に上がるように大工さんに言われました。

 

2階から1階を覗いてみると、こんな感じにできあがってきました。ささら桁を取り付けるのに接着剤を使用するので、固まるまでの間は押さえ板で固定しておきます。

 

因みに、踊り場から上にあがる際に、角度30度→30度→30度で周る3段の踏み板のことを、3段廻り踏み板と呼びます。

 

蹴込み板(けこみいた)が取り付けられ、いよいよ階段らしくなってきました!蹴込み板とは、踏み板と踏み板の間の垂直に立ち上がる板のことです。

 

階段の裏側は以下写真のようになっています。裏側は階段下収納になるので、この状態で完了となります。

 

 

裏側の構造をもっと詳しく見て行きましょう。まず以下の写真をみてください。

 

溝の部分に踏み板をはめこみ、くさび(写真、三角の部材)を打って踏み板と溝との隙間をぴったりと埋めることで固定させます。

 
階段では、このくさびが重要です!

 

以前に行った宿泊体験でもそうだったのですが、階段がミシミシと音をたてていたら、くさびが緩んでいる証拠なので、このくさびを調節することによってミシミシ音を直します。

なお、我が家は木製のくさびですが、他メーカーでは金属製のくさびを使う場合もあります。

 

以上で階段の造作工事は終了ですが、階段工事としてはまだ手摺り子手摺りの取り付け作業が残っています。

次回は、ドア・収納扉の取り付け工事について説明していきます。

 

普段の生活の中で階段構造の名称を知っておく必要はありませんが、踏み板を調節するための「くさび」で階段のきしみ音を直せることは覚えておこう。

 
 
 

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