スウェーデンハウスの外壁断面図
ここでは、スウェーデンハウスの外壁断面図について説明していきます。
合わせて「スウェーデンハウスの構造用合板」や「枠組壁工法のくぎ打ち・釘の種類」などを読んでおくと、より理解が深まるかと思います。
まず最初に、以下のスウェーデンハウスの外壁断面図を見てください。一番外側の外壁サイディングから家の内側の壁紙・クロスまでの間に、どのような過程を経て外壁面が構成されているかを表したものです。
※これは我が家の外壁構造の例ですが、他のお宅ではまた違った構造をしている可能性もありますので予めご了承ください。
外壁面が作られる過程をあらかじめ知っておけば、工事作業の見落としがなくなります。是非、覚えておきましょう。
それではさっそく、スウェーデンハウスの外壁構造について簡単に説明していきます。
1番外側は、風雨、火災、台風等から家を守るための外壁サイディング。メキシタイル、リカメキシのようなタイル張りであったり、タテスリーラインであったり、ラップサイディングであったりと、各家によってさまざまな外壁材が使われています。
②番の外壁通風用下地(外壁通気胴縁)は、外壁サイディングを取りつける前に、通風用として取り付けられる下地板のことです。
③番の外壁防風シートは、外壁通気胴縁の下に外周全体に張りつけるシートのことで、外壁材で防ぎきれなかった雨水や外壁面で発生した結露が内部に侵入してくるのを防ぐ役割を持っています。
外壁防風シートの下には、ツユガードという透湿防水シートを張りつけます。これは、パネル組み立て工事が終了するとすぐに張りつけられます。工事中、降雨から躯体を守るために張りつけるシートだと思われます。
透湿防水シートがとりつけられたところです。
透湿防水シートの下側には、すでに外壁パネルとして工場で組み立てられてきた外壁側の構造用合板があります。
この時、シロアリ予防対策の木部処理として、外壁側の構造用合板の下から高さ1m付近まで、防腐防蟻処理剤を吹き付けます(詳しくは、「シロアリ予防対策・木部処理編」を参照)。順序は前後することがあります。
外壁パネルの内部には、グラスウールと防湿フィルムがあらかじめ充填されており、その上から内壁側の構造用合板でフタが閉じられます。
そして、内壁側の構造用合板の上から石膏ボードを打ち付けます。
最後に、クロスを張って完了です!!
以上が、スウェーデンハウスの外壁構造となっています。いろいろと手がこんでいてしっかりした外壁であることがわかりますよね。
なんだか、外壁構造を知るとスウェーデンハウスが、より愛おしくなってきたりしませんか?え?僕だけ?(笑)。