ニヤニヤ地鎮祭/地鎮祭の基礎知識

2011年11月19日(土) 13:00~/スウェーデンハウス 地鎮祭

 

いよいよこの日を迎えました。

地鎮祭です。

 
地鎮祭とは、建築を始める前に行う儀式のことで、その土地の神を鎮め、神を祀って工事の無事を祈ります。別名、安全祈願祭と呼ばれます。

 

天候は不運にも大雨

 

僕は防水透湿素材のゴアテックスの山靴を履き、わかなちゃんは赤い長靴での参加。施主と神主だけがテントの中に入って執り行われました。営業さんや設計士さん、その他工事関係者の方々は、傘をさしながらの参加でした。

地鎮祭が始まるや否や、神主さんが

 
「なんちゃら~かんちゃら~、かしこみ~かしこみ~」

 

と唱え始め、バサッバサッと榊(さかき)の木の先に紙垂のついたハタキ(玉串という)を振りかざして神さまを呼び寄せています。

 
神主「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

僕とわかなちゃんは、二人で顔を見合わせて「なにが起きたんだ!?」という感じ。神聖なお祭りなのに、まったく予想もしていなかった事態に笑いをこらえるのに必死

神主さんが「おぉぉぉ!」と声を発した儀式は降神(こうしん)と呼び、神さまをお招きする儀式です。

 

隣にいたわかなちゃんは、僕のほうを何度もチラチラと見てきます。

 
やばい!いま、わかなちゃんと目を合わせたら絶対に噴き出してしまう!

 

僕はわかなちゃんのほうは見ないようにしようと決めました。神主さんは「土地を清めます。」といって、土地の四隅に行って紙吹雪をパッ!パッ!と撒いていきます。

 
この紙吹雪を撒く儀式のことを「切麻散米」(きりぬささんまい)といいます。

 

別名、四方祓いの儀(しほうはらいのぎ)ともいい、建築地の四隅にお米、塩、切白紙、酒を撒き、建築地を祓い清め、工事関係者に災いが起こらないようにお祈りをします。

しばらくすると神主さんが、施主代表である僕に、山盛りにしてある砂を鍬で崩すようにと指示してきます

神主さんが続けて言うには「砂を崩す際には、えい!えい!えい~~~!と掛け声をかけて、最後は盛り砂を鍬で手前に引いてください」とのこと・・・。

 
「まじ!?みんなが見てる前でそんなことを!?」

 

もう顔のニヤケ顔が止まりません

でも、ここで笑ってしまうわけにはいかない・・・。僕は必死で笑いをこらえながら

 
「えい~えい~えい~~!」

 

と力なく、土をひきずりました。この儀式にも名称があります。

 
施主が盛り砂に鍬を入れることを、穿初の儀(うがちぞめのぎ)といいます。

 

穿初の儀を行ったあとは、工事施工者の代表が同じように「えい!えい!えい!」と3回復唱しながら盛り砂に鍬を入れます。

この儀式にも名称があります。

 
工事施工者が盛り砂に鍬を入れることを、地曳の儀(じびきのぎ)といいます。

 

ちなみにこの盛り砂は、地鎮祭が始まる前にスウェーデンハウスの営業担当さんが丁寧に砂を盛っていたのが印象的でした。砂遊びしているのかと思ったぐらいです(笑)。

ようやくその儀式が終わったかと思ったら、今度は葉っぱを渡され、祭壇の前で二礼二拍手一礼するように指示されました。これは、僕だけではなく全員やりました。

 
この儀式のことを、玉串奉奠(たまぐしほうてん)といいます。

 

神様に帰ってもらうときも「おぉぉぉぉぉ!」と唱えます。神さまを帰す儀式のことを昇神(しょうしん)といいます。

最後に、お酒を形式上、口につけて地鎮祭は終了です。僕たちも含め、現場にいた工事関係者は車できていますからお酒は飲めません(笑)。

 
ちなみに建築地でお神酒(おみき)を乾杯することを直会(なおらい)といいます。

 

地鎮祭の最中、担当の営業さんが僕たちの写真をいろんな角度から撮ってくれていました。地鎮祭が終わって、営業さんから渡された写真を見てみると・・・。

な、なんと・・・

 
僕は真剣な顔をして写っているのに、わかなちゃんの顔はほとんどニヤケ顔だ!!

 

おお~~い、ご主人が必死で笑いをこらえてるのに妻は全く笑いを堪えられていないじゃないか~~!(笑)

しかも、僕が「えい~えい~えい~~!」(穿初の儀)とやっているときのわかなちゃんの顔ときたら、のぞきこむようにして、

 
「ほぉ~~そういうふうにやるんだぁ」といわんばかりの、ほくそえんだ笑み!!

 

さらに、僕が葉っぱを持って二礼二拍手一礼(玉串奉奠)をしているときのわかなちゃんの顔は完全に笑っています!笑いを必死でこらえていたのは僕だけではなかったみたいです。

地鎮祭がこんなにも面白い儀式だとは思ってもいませんでした・・・。でも、まじめな場なので笑えないのがツライところ。営業さんたちは慣れているから面白くもなんともないんでしょうね。

地鎮祭が終わった後は、神主さんに地鎮祭の費用を3万円ほど渡しました。

 
地鎮祭のときに神主さんに納める金銭のことを「初穂料」(はつほりょう)、もしくは「玉串料」といいます。

 

のし袋の表書きにも、「初穂料」、もしくは「玉串料」と書きます。玉串とは、神主さんが持っている榊(さかき)の木に紙垂をつけたもので、お祈りをする際に使用するものです。

玉串料とは、玉串のかわりとして納める金銭という意味があるので、祈祷の依頼の際にしか使いません。

 

地鎮祭後は、敷地に対しての地縄の位置の確認を行いました。

ついこの間、我が家の土地を草刈りにきたときは広い土地だなぁと思っていましたが、地縄で確認してみると「ウチって狭いのかな・・・」と思ってしまいます。そのことについて設計士さんが言うには、

 
「地縄だけの今の状態が一番小さく見えるんですよ。これから建物ができて立体的になると、ドーンと大きく見えますよ♪」

 

とのこと。

地鎮祭の最後には、神主さんと記念撮影をして、御札などをもらって終了。

 

その後は、大雨で気温も低い中で外構業者2社目(B社)の社長さんと立ちながらの打ち合わせ。僕はてっきり展示場に行って打ち合わせするのかと思ったのですが、まさか立ちっぱなしで打ち合わせをすることになるとは・・・!

それでいて、なんだか要領を得ない打ち合わせで終わりました。こちらの要望を伝えているのに、なんだかまったく期待に応えてくれないというか・・・。彼の返答を聞いてると、この業者に外構工事を任せてもいいんだろうかと不安になってきました。

 

その後はスウェーデンハウスの営業担当さんと一緒に近隣挨拶に行きました。タオルと案内状はメーカー側で用意してくれました。近隣挨拶に行った件数は全部で13軒です。

ほんとは、自分の家の周りには家が1軒も建っていないので、そんなに行かなくてもよかったぐらいなのですが、これからずっと住むことになる土地なので、最初に挨拶をしにいって良い印象を植えつけておくに越したことはないですよね。

最後にタオルが余ったので貰いました。

 

翌日、自分たちの土地を見に行ったら、近所の方が、「スウェーデンハウス、楽しみにしています!お家ができたら、是非遊びにいきます。うちにも遊びにきてください~」「バーベキューもやりましょう」と言ってくれました。

年も近いし、夫婦ともに感じの良い方々だったのですぐにお友達になれそうです☆

 

次回は、遣り方、根切り工事について説明していきます。

 

地鎮祭、なんの予備知識も持たずにぶっつけ本番で行ったので儀式が面白くて…。笑いを堪えたつもりでしたが、写真はウソをつかないみたいです(笑)。
 
 
 

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