コンクリート型枠工事(2)/基礎一体打ち工法について

2011年12月2日(金)/コンクリート型枠工事、2日目

 

スウェーデンハウス工事11日目。天候は曇り。

前回までの時点で型枠工事の片面まで完了しました。

 

今回は、型枠工事の続きを行います。まず最初に、スウェーデンハウスの基礎一体打ち工法について説明します。

 
スウェーデンハウスの布基礎は、「フーチング部」と「立ち上がり部」が一体化した基礎一体打ち工法なので、コンクリートに繋ぎ目がなく、より強固な基礎ができあがります。この工法は、コンクリート一体打ちともいいます。

 

これはスウェーデンハウスに限ったことではなく、軽量鉄骨プレハブ系のメーカーでも同じように基礎一体打ちでコンクリートを流し込みます。代表的なメーカーとして、積水ハウスや大和ハウスも基礎一体打ち工法を採用しています。

ただし、数の面でいってしまえば基礎一体打ちではない工務店やメーカーがほとんどです。凸部内に生コンを行き渡らせる技術がなければ、基礎一体打ち工法が使えないので、

 
フーチング部でコンクリートを打ち、立ち上がり部でもコンクリートを打つので、二度手間の工程を踏むことになります。

 

それが基礎一体打ちなら、繋ぎ目のない強固な基礎が作れると同時に、コンクリート打設作業を1度で済ませてしまうわけですから、

 
コストダウンも図れて二度おいしい施工方法になるわけです。

 

しかし、基礎一体打ちも良い面ばかりではありません。

基礎一体打ちの布基礎の形状は、Tの字を逆さにした凸型であるため、一度にコンクリートを流し込もうとすると型枠の隅々までコンクリートが行き渡らせることが難しいという問題が発生します。

凸部内にコンクリートを行き渡らせるには、流動性の高い(軟らかい)生コンが求められますが、軟らかすぎるとコンクリートのひび割れを引き起こします。

かといって、固すぎる生コンを使用すると、型枠内で生コンが隅々まで行き渡らくなるため、空洞やジャンカなどの充填不良が起きてしまう可能性があります。その対策として、口径50mmの強力なバイブレーターを使用するなどの工夫が必要となります。

 

以上、基礎一体打ちについて説明したところで、さっそく今日の現場レポートです。型枠はすでに、内側も外側も設置が終了していました。

 

角度を変えてもう1枚。作業中の現場が散らかりすぎているのも今日も同じでした。

使った道具は置き場所を決めておけばいいのにな~と思うのですが、やっぱりワケがあってその位置にあるのかもしれないので、あえて突っ込んだりはしませんでした。

 

上を見上げたら、いつのまにか電線防護管が取りつけられていました。電線防護管は、電線に触れた時に感電災害を防ぐために、電線を保護している絶縁管です。

 

そして、その電線から電気の引き込み線がひかれていました。これで工事関係者はようやく電気を使えることになります。

明日はいよいよコンクリートの打設日でしたが、雨で月曜日に延期しました。

次回は、アンカーボルトの設置について説明していきます。

 

ここで重要な用語は基礎一体打ち工法です。基礎が打ち継ぎではなく一体基礎なので、基礎品質の向上、工期短縮、コストダウンに繋がります。
 
 
 

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