コンクリート型枠工事(2)/基礎一体打ち工法について
スウェーデンハウス工事11日目。天候は曇り。
前回までの時点で型枠工事の片面まで完了しました。
今回は、型枠工事の続きを行います。まず最初に、スウェーデンハウスの基礎一体打ち工法について説明します。
これはスウェーデンハウスに限ったことではなく、軽量鉄骨プレハブ系のメーカーでも同じように基礎一体打ちでコンクリートを流し込みます。代表的なメーカーとして、積水ハウスや大和ハウスも基礎一体打ち工法を採用しています。
ただし、数の面でいってしまえば基礎一体打ちではない工務店やメーカーがほとんどです。凸部内に生コンを行き渡らせる技術がなければ、基礎一体打ち工法が使えないので、
それが基礎一体打ちなら、繋ぎ目のない強固な基礎が作れると同時に、コンクリート打設作業を1度で済ませてしまうわけですから、
しかし、基礎一体打ちも良い面ばかりではありません。
基礎一体打ちの布基礎の形状は、Tの字を逆さにした凸型であるため、一度にコンクリートを流し込もうとすると型枠の隅々までコンクリートが行き渡らせることが難しいという問題が発生します。
凸部内にコンクリートを行き渡らせるには、流動性の高い(軟らかい)生コンが求められますが、軟らかすぎるとコンクリートのひび割れを引き起こします。
かといって、固すぎる生コンを使用すると、型枠内で生コンが隅々まで行き渡らくなるため、空洞やジャンカなどの充填不良が起きてしまう可能性があります。その対策として、口径50mmの強力なバイブレーターを使用するなどの工夫が必要となります。
以上、基礎一体打ちについて説明したところで、さっそく今日の現場レポートです。型枠はすでに、内側も外側も設置が終了していました。
角度を変えてもう1枚。作業中の現場が散らかりすぎているのも今日も同じでした。
使った道具は置き場所を決めておけばいいのにな~と思うのですが、やっぱりワケがあってその位置にあるのかもしれないので、あえて突っ込んだりはしませんでした。
上を見上げたら、いつのまにか電線防護管が取りつけられていました。電線防護管は、電線に触れた時に感電災害を防ぐために、電線を保護している絶縁管です。
そして、その電線から電気の引き込み線がひかれていました。これで工事関係者はようやく電気を使えることになります。
明日はいよいよコンクリートの打設日でしたが、雨で月曜日に延期しました。
次回は、アンカーボルトの設置について説明していきます。