家庭内LANの先行配線(1)/契約から着工まで
マイホームを建てるにあたって、個人的に僕が最もこだわりたかったのは、
最近の電化製品はなんでもかんでもLAN端子がついていて、インターネットに接続できるのが当たり前の時代になってきています。テレビ、ブルーレイ、ハードディスクレコーダー、オーディオ、ドアホン、リンクプレーヤーなど。
いまやネット接続をする機器はパソコンだけではなくなってきているのです。
そんな昨今の時代を踏まえて、家庭内LANをしっかり構築し、あらかじめ先行配線をしておくことで将来の機器の増加にも対応できるようなプランを作っておくことが大切です。
とはいっても、決して難しいことではありません。新築注文住宅で家を建てるのであれば、最低必須要件として、
なぜなら、すべての電化製品が無線LANに対応しているとは限らないからです。
対応していたとしても、無線LANアダプターが必要になるなど、別途費用がかかる可能性もあります。せっかくインターネット対応テレビを買っても、アダプターは別売りとかでは面白くありませんよね。
次に理想論としての提案になりますが、ひとつの部屋内で、使う予定のネットワーク機器をあらかじめ決めておき、それに応じた数のLAN配線(LAN端子)をしておくことも考えても良いと思います。
普段は無線LANを使うことを前提に考えれば1部屋に対して1つのLAN端子があれば十分なのですが(なくても良いぐらい)、1部屋で2つ以上の機器をネットワークにつなげる場合は、わざわざスイッチングハブを用意しなければなりません。
スイッチングハブをとりつけると必然的にケーブルの数も増えるし、電気代も余計にかかります。機器がひとつ増える分、置くためのスペースも必要となってきます。
それならば、1つの部屋内に最初から必要な数のLAN配線をしておけば、余計なケーブルは増えないし、スイッチングハブを置かなくても済みますし、ハブの電気代もかかりません。結果、室内がスマートになります。
ただし、この方法のデメリットは、初期コストがかかるということです。通常、メーカーでLAN配線を1本やってもらう(CD管を設置してもらう)と15,000円ぐらいかかります。そこからさらに、LANケーブルを引いてもらって終端装置(LAN端子)まで取り付けてもらう費用が10,000円ぐらいかかります。
つまり、LANケーブルを挿せばすぐにインターネットが使える状態にしてもらうのに1カ所で合計で25,000円もかかってしまいます。部屋が5部屋もあれば、125,000円はかかることになりますので、初期コストは高いといわざるを得ないでしょう。
ただ、将来的なことを考えれば決して高すぎるコストではありません。なぜなら、
もちろん、壁を壊してCD管を配管するとか、ひとつのCD管に2本以上のLANケーブルを通す方法もありますが、必要に迫られたとしてもそこまでする方はなかなかいないでしょう。
新築時のいまだからこそ、有線LANが必要になりそうなすべての場所に先行配線をしておくことをオススメします。
因みに、もしLAN配管のコストがあがりそうな場合は、
そうすれば、LANケーブルを引き込む費用(約1万円)を初期段階で節約することができます。なお、CD管の引き込み線(誘引線)を利用して、マイホーム完成後に自分でLANケーブルを敷設するかたもいるようです。
次回の「家庭内LANの先行配線(2)」では、僕たちの家の先行配線プランについて、図を用いて具体的に説明していきます。