破風・軒天井・鼻隠し・板金の取り付け工事/建築日記65日目
スウェーデンハウス工事65日目。
前回は、電線引き上げ工事について説明しました。
今回は、外観のところで破風が取り付けられていました。
破風は、昔は木製でできているものが多かったので、破風板とも呼ばれます。最近では耐火用の素材に変わってきています。我が家で採用した破風は、
クランセリートは不燃の窯業系化粧材で、吸水による長さ変形率が極めて低く、耐候性、耐久性、耐凍害性に優れた外部化粧材です。
なお、破風の下には破風下地が取り付けられています。
次に、2階の足場に登ってみると、軒天井が取り付けられていました。略して、軒天ともいわれます。ムースくんの垂れ幕がこんなに近くに・・・!
我が家で使用している軒天井は、
厚さは12mmで無塗装品、けい酸カルシウム板となっています。
溶剤には水性セラミシリコンが使われているので、耐久性、防かび性、低汚染性に優れています。また、水性であるため、溶剤中毒や火災の心配もありません。
そして、軒天井には軒天換気(軒裏換気)も取り付けられています。
スウェーデンハウスの場合、斜天井を採用しているのでなければ天井ブローイングという施工方法によって天井裏に断熱材を敷き詰めます。
それによって、室内側は断熱されているので夏は涼しく冬は暖かい状態になりますが、小屋裏はまったく断熱されていない状態になるため、真夏の季節には酷暑となります。
そのため小屋裏の換気を行う必要があるので、軒天換気を設置するのです。ウチが採用している軒天換気は、軒天井ボードとの一体型タイプで、
軒天井ボードと同じように、厚み12mmの無塗装品、溶剤は水性セラミシリコンです。
なお、屋根のてっぺんの棟木の部分にも、
実際には以下写真のようなものが取り付けられています。機械換気ではなく、自然換気のための部材です。瓦が取り付けられてしまうと、まったく見えなくなってしまう縁の下の力持ち的な存在です。
最後に、鼻隠しについて紹介します。
前述した「破風」と混同しすいので注意しましょう。また、破風のときと同様に、鼻隠しの下には、鼻隠し用の下地材を先に取り付けます。鼻隠しは、窯業系の外部化粧材「クランセリート」を用いています。
因みに、垂木の先端は以下の写真を参照してください。この垂木の切断面を隠すために鼻隠しを取り付けます。
窓の上には、水切り板金(ガルバリウム鋼版)も取り付けられていました。
以上で、破風、軒天、軒天換気、鼻隠し、板金の説明は終了です。
次回は、天井下地桟の取付について説明していきます。