マイホームにかかる資金(1)/マイホームのススメ
マイホームを建てようと考えている方は、家を建てるにはどのようなお金が、どれぐらいのかかるのかをあらかじめ把握しておく必要があります。
土地、建物にお金がかかることはわかっていても、それ以外にどのようなところでお金が必要になってくるのかは、マイホーム初心者の方には意外とわかりづらいものです。
以下に注文住宅で建てることを前提としたお金の使いどころを簡単に列挙してみました。額の大きいもの、大きくなりがちなものをオレンジ色にして記してあります。
まず、土地関連で必要になってくるのが、
です。土地の値段はピンきりです。都市部に行けば行くほど値段が高くなります。
また、土地購入後はその土地が自分のものであるという権利を得るために、不動産登記をしなければなりません。通常、住宅ローンを組んだ銀行側が指定する司法書士にその代金(手数料)を支払います。
僕たちの場合は、土地の不動産登記料に約10万円かかりました。自分でやる方もいるようですが、大変な作業のようです。
固定資産税は、不動産を取得後に支払わなければならない市町村税です。毎月、年度初めの1月1日に不動産を所有している方に課されます。
なお、取得した土地が都市計画区域の市街化区域にある場合は、固定資産税と合わせて、都市計画税もかかってきます。僕たちが住んでいる場所も都市計画地域なので、都市計画税を支払わなければいけません。
次に、土地を購入したら土地の地盤を調査するために、
がかかってきます。
値段は、メーカーによってまちまちでおよそ3万円から10万円以内です。積水ハウスのように無料で地盤調査をしてくれるところもあります。僕たちは最終的には積水ハウスで建てませんでしたが、積水ハウスで無料で地盤調査をやってもらいました。他メーカーでも、キャンペーン期間中などで、地盤調査費を安くしてくれる場合もあります。
この地盤調査で不運にも、地盤の改良の必要があると判断されてしまうと地盤改良費がかかってきます。値段はこれまたピンきり。柱状改良、表層改良、鋼管杭工法など改良方法によって値段が変わってきます。
高い場合は、柱状改良で150万近い値段を提示される場合もありますが、これは決して珍しい例ではありません。
そして、建物本体の代金。一般的な戸建マイホームの値段としては、1000万円以上4000万円以内ぐらいでしょうか。安く建てたい場合は、1000万円を切ることもありますし、豪邸を建てたいなら青天井に値段があがっていきます。
しっかりした安心できる家を建てたいなら、最低でも2000万円以上はださないと厳しいかもしれません。高い金額をだせば、アフターサポートもそれなりにしっかりしている場合がほとんどです。
また、建物にも土地と同様に不動産登記費用と固定資産税・都市計画税がかかってきます。一般的には、建物の登記費用のほうが高くなるのではないでしょうか。うちの場合は、約17万円の登記費用がかかりました。
そして、家は建物だけでは終わりません。
がかかってきます。
外構工事とは、門廻りや庭、フェンス、ブロックなどにかかってくる費用です。門廻りをきちんとしておかないと、家は立派だけど外構がちょっとねぇ・・・という家になってしまいます。子供が多い地域などは近所の目も気になってきますし、庭を土の状態のままにしておくと雨が降った翌日には靴が泥で真っ黒になってしまったりと、自分たちが不便を被ります。
外構費用も値段はピンきり。目安としては、オシャレなお庭を作ってもらおうと思ったら100万円では足りません。最低でも150万円以上はかかってくるでしょう。
なにしろ、境界ブロックと境界フェンスを1面(北側だけとか)やってもらうだけでも20万円はかかりますから、3面やってもらったらそれだけで60万円はかかってしまうのです。
つまり、ハウスメーカーにとっては外構業者を紹介することはマージンが発生する点においては自社の利益になりますが、それはあくまでも副次的な利益に過ぎないのです。
それゆえ、ハウスメーカー側は家の見積り総額を提示する際に、家を買わせようとするために外構金額を安くみせかけたりします。でも、実際に外構の打ち合わせ段階になったら費用が増加してしまって、コストの削減を繰り返していたら寂しいお庭になってしまった・・・なんてことにもなりかねません。
こんなことにならないためにも、家を建てる前に外構計画もきちんと練っておく必要があるのです。
長くなってきましたので、続きは「マイホームにかかる資金(2)」で説明していきます。