さようなら積水ハウス/ハウスメーカー選び
最後に積水ハウスと打ち合わせをしたのはもうすでに2週間前のこと。見積り金額をだしてもらって「検討します」と言って以来、営業担当さんとはほとんどコンタクトを取ることはありませんでした。
その間に僕たちは、ミサワホームに浮気し、ポラス(ハスカーサ)に浮気し、スウェーデンハウスとは毎週のように打ち合わせをしていました。もはや、納得のいく間取りを作ってもらえなかった積水ハウスへの興味は薄れてしまっていました。
僕たちには、ケジメをつけておかなければいけないことがあります。
スケジュール的にも4社と並行しての相見積もりはきつかったし、最終的には上位2社に絞ることに注力してきた僕たちにとって、積水ハウスはその2社から漏れてしまったのです。
営業担当さんの力量不足に因るところが大きかったというのも確かにありますが、1番の原因としては、
のが最大の原因ではないかと思っています。
要は僕たちは肉料理が食べたいのに、魚料理が得意な積水ハウスに「肉をください」といってるようなもので、それはハナから難しい注文だったのです。
全国で200万戸を誇る積水ハウスにとって、きっと不可能なことなんてないんだと思います。しかし、不可能を可能にしようとすることで、イニシャルコストの増大につながり、それは予算に限りのある僕たちにとって、不可能であるといってるのと同じことなんです。
そして、積水ハウスの採用している木造軸組工法(シャーウッド工法)の自由度の高さが逆に仇となり、間取りをより複雑なものにしてしまったという印象です。2X4(ツーバイフォー)や木質パネル工法のほうが複雑な間取りにしにくい分、よりシンプルなものが作れて良いのではないかと思っています。
いろいろと考えた結果、僕たちは積水ハウスを断ることにしました。積水ハウスの展示場にアポなしで訪れると、営業担当さんがいました。
「ちょっと話せますか?」といって、時間をもらいました。
話を切り出したのは、積水ハウスとのつきあいが僕よりも2ヶ月間ぐらい長い、わかなちゃんでした。すると、営業さんの顔が徐々に曇り始め、まさか予想もしていなかった事態かのように営業さんの顔が真っ青になっていきました。
そして、断りの理由もすべて伝えると、営業さんの目は涙でうるんでいました。
他社と比較しての悪口をあまりいわない営業さんでしたが、ここにきて30代前半という若さゆえの過ちがでてしまったのか、他社の工法のデメリットを引き合いにだして積水ハウスの良さをアピールしはじめました。
でも、僕たちにはもうわかっているんです。いろいろなハウスメーカーを見てきて、その決心が揺るがないほどに僕たちはたくさんの知識を身につけてしまったのです。
どうか落ち着いてください。最後は円満に終わりましょう。そう伝えたい気持ちになりました。
普段は落ち着いていて良い人だっただけに、その豹変ぶりに僕たちも驚きを隠しきれませんでした。お互いにとって、悲しくも寂しい気持ちになりましたが、こればっかりは仕方がありません。
ある意味では、
2月から7月まで約半年間、いろいろと面倒を見ていただいてどうもありがとうございました。もう会うこともないと思いますが、いつか僕たちがどんな家を建てたのかをこっそりと遠めに見にきてくれたらうれしいです。
ほんとうにさようなら、積水ハウス・・・。