配筋工事・鉄筋の組み立て/建築日記8日目

2011年11月29日(火)/配筋工事・鉄筋の組み立て

 

スウェーデンハウス工事8日目。天候は曇り。

前回は、スウェーデンハウスの布基礎について説明しました。

 

今日は、鉄筋を組み立てる配筋工事を行いました。いわば、基礎を鉄筋コンクリートにするための骨固めです。

戸建て住宅の基礎は、鉄筋コンクリートで施工されます。その背景として、鉄筋とコンクリートのそれぞれの特徴を知らなければいけません。その特徴とは、

 
コンクリートは圧縮強度に強く、引っ張り強度に弱い素材であるのに対し、鉄筋は引っ張り強度に強く、圧縮強度に弱い素材であるということです。

 

両者は、真逆の特徴を有しており、お互いの弱点を補うためには、鉄筋とコンクリートを組み合わせて使う必要があるのです。

 

それではさっそく建築現場を見ていきましょう。

基礎工事業者さんはこれから1ヶ月くらいは工事に入ると聞いたので、工事作業者さんに「お~いお茶」とお煎餅の差し入れを持って行きました。おじいちゃんだから煎餅かなって思いましたが、入れ歯だったのかな・・・。 食べていなかったです。

 

まず最初に、ベース筋を配筋していきます。

 
ベース筋(べーすきん)とは、基礎の底面(ベース)の部分に網状に組んでいく鉄筋のことです。

 

上写真をみてもらうと分かる通り、スウェーデンハウスの場合は布基礎で基礎を作っていくので、ベタ基礎のように床面全体にベース筋が配筋されることはありません。必ず土の山になっている部分が残り、そこは最終的には押さえコンクリートで固めます。

鉄筋が配筋されるのは、外周のコンクリート部分や主要な間仕切壁、便所・浴室の周りなどです。

 

次に、型枠を支える土台のようなものを設置していきます。これは布基礎を採用するすべてのハウスメーカーが行うわけではなさそうです。

 

だいぶ組み立てられてきました。

 

いろんな種類の鉄筋が置かれていました。鉄筋の名称については、「布基礎の構造を理解しよう」を参照してください。

 

トラックには、北海紙管株式会社のホッカイボイドと書かれた円柱状の大きな筒が乗せられていました。

 
ホッカイボイドとは、紙管内部にコンクリートを流し込んで固めるための型枠材です。

 

これからコンクリートを流し込むにあたって、水道配管やエアコンの配管、エコキュートの配管などの穴をあけておかなければいけないので、その型枠材として用います。具体的には、以下写真のようにして材料をカットして設置していきます。

 

そして、基礎コンクリートの鉄製の型枠材(剛製型枠)も運び込まれていました。この型枠については型枠工事(1)で説明していきます。

 

以上、今日の配筋工事の解説は終了です。

次回は、配管型枠工事・配筋検査について説明していきます。

 

ベース筋が等間隔に配置されているか、主筋とベース筋が図面通りの径の太さが使われているか、鉄筋が針金で結束されているかなどを要チェック!
 
 
 

総計 総計
昨日 昨日
今日 今日