リビングのダウンライト配灯、決定!/照明計画
前回は、1階洗面所の照明を決めました。今回は、リビングのダウンライトの配灯について説明していきます。
もともと僕たちは、マイホームを建てる前から照明にこだわっていたわけではないので、リビングの照明はダイニングにシーリングライトを1灯、リビングにシーリングライトを1灯という極めて普通な照明プランを考えていました。
その普通な考え方を一蹴してくれたのが、僕たちの担当だった北洋交易のインテリアコーディネーターのMさんでした。以下図がMさんが最初に提案してくれたダウンライト配灯です。
ダウンライトDL1~DL3がリビング、DL4~DL5がダイニング、DL6~DL8がキッチンという感じで場所ごとにダウンライトが配灯されています。
で、どうせなら縦と横のラインを合わせたほうがキレイなんじゃないかということで、DL4 と DL5 を縦に移動し、キッチンのDL6~DL8を少し右に寄せました(以下図参照)。
これで、リビングとダイニングには2つの光だまりが作りだされました(以下図参照)。2箇所の照明を同時に点けても良いし、どちらか一方の照明だけを点けても雰囲気の良い空間になるでしょう。
このようにリビング全体に明かりを灯すのではなく、明かりが必要な箇所にだけ照明をつけることによって、
上の図で説明すると、右端のピアノが置いてある付近とキッチン、廊下は影の部分になります。同じ空間内に明暗差があることによってメリハリが生まれます。
照明の打ち合わせを始めた当初は、光と影の考え方に賛同するどころか、シーリングライトを使ってリビング全体を明るくしたいと考えていた時期もありました。
そのため、上図のダウンライト配灯では、
そこで、ダイコーのダウンライトを使うことはほぼ決定していたので、ダイコーに電話してLDK の照明計画を依頼してみました。「ダイコーさんの標準的な明るさで、LDKのダウンライト配灯をプランニングしてみてください」、と。
返事はその日のうちにメールで帰ってきました。 それが以下の図です。
水色の丸がすべてダウンライトで、赤丸がペンダントライトです。
ダウンライトはすべて合わせて12箇所。単純にダウンライトの個数が4つ増えました。僕たちの担当のインテリアコーディネーターさんとは考え方が違うことに気づかされます。
ダイコーさんの考えでは、リビングに4灯、ピアノの裏に4灯、キッチンに4灯の計12灯のダウンライトと、ダイニングにペンダントライト1灯(ルイス・ポールセン)で構成しています。
ダイニングテーブルの位置には、ルイス・ポールセンを使用していることからこだわりを感じたらしく、器具径の大きなダウンライトを取り付けてカッコいい器具の邪魔をしてしまうよりは、器具をすっきりと目立たせる形でペンダントライト1灯のみにしたそうです。
そしてどうやらダイコーさんは、
僕たちの担当のインテリアコーディネーターさんは、リビング、ダイニング、キッチンで空間を3つに分けて配灯しています。
光だまりの空間は、明暗のコントラストがハッキリしてきっと素敵なんだろうなぁとは思いつつも、シーリングライトでの生活しかしたことがない僕たちにとって、生活空間として暗すぎたりはしないのだろうかという不安を払拭しきれないのも正直なところです。
要は、自分たちがどちらの生活空間を望んでいるかです。
どちらがいいのか行き詰まった僕たちは、もう一度、担当のインテリアコーディネーターさんにメールを送ってアドバイスを求めたところ、2枚の資料を渡してくれました。そこに書かれていたのは、
とのことでした。
「用意する光」とは、ここではまさにダウンライトやブラケットライトなどのような、建築時にしか取り付けられない光(照明)のこと。
「足す光」というのはスタンドライトであったり、フロアライトであったり、ときにはロウソクの光であったりと、あとから自由に追加することのできる光。
僕たちはシーリングライトのような1室1灯のライティングから卒業しようとしていたのに、ここでピアノの裏が暗そうだからといってダウンライトを追加してしまったら、煌々と明るい平坦な空間になってしまいます。
つまり、いままでのアパートの生活と変わらくなってしまうのです。
そのことを知った時、僕の迷いのほとんどはふっきれたような気がしました。
担当のインテリアコーディネーターさんの提案どおりにすれば、きっと素敵な空間が作り出せるはず。「用意する光」は「最低限に必要な明かり」と理解し、担当のインテリアコーディネーターさんの照明プランを採用する方向でいくことを決意しました。
照明ってほんとに難しい。難しいからこそ楽しくもあります。みなさんも是非、悔いのない照明計画を楽しんでください!
次回は、ダイニング照明のルイス・ポールセンの照明について説明していきます。