雨樋工事/建築日記85日目
スウェーデンハウス工事86日目。
前回までの時点で、内部造作工事(5)までが完了しました。
今回は、雨樋工事について説明していきます。
雨樋がないと、屋根に降った雨水が軒先から直接落ちることで地面に溝を作り、長い年月には家の基礎を傷めます。また、雨樋があることで雨水が外壁面に当たって外壁材を傷めることを防いでくれます。
雨樋工事の説明に入る前に、換気口取り付け工事のところでも似たような話をしましたが、雨樋は家の耐久性を高めてくれますが、
打ち合わせ段階では、雨樋の取り付け位置を真剣に考えましょう。他の家を眺めていると、どうしてここに取り付けちゃったんだろうという雨樋をよく見かけます。
もしくは、どうしてこの色の雨樋を選んじゃったんだろう?というお宅も多いです。雨樋も家のアクセントのひとつと考えて設置したつもりでも、返って悪目立ちしている雨樋も結構、多いのです。その他には、曲がり角の多い雨樋もよく見かけます。
そして、もうひとつ覚えておいてもらいたいことは、
ということです。その理由は、雪の荷重に耐え切れずに破損する、凍結して破損する、屋根から滑り落ちてきた雪やツララがぶつかって破壊される、などの理由によるものです。
それらの問題を解決するために、雨樋を室内に収納する場合もあります。
室内に収納することで美観が向上し、外的要因からの破損も免れることができます。紫外線にさらされることもないので、耐久性の向上につながります。以上のことから、雪国に住んでいる方は、雨樋をつけない、もしくは室内に収納する、のいずれかの対策を講じる必要があるでしょう。
それでは工事の説明に入ります。我が家の雨樋に使用されているのは、
普段はあまり意識することはないかもしれませんが、雨樋の各部位にはきちんと名前がつけられています。
屋根から地面へと縦に走る樋は竪樋(たてどい)と呼びます。そして、軒先から出ている竪樋を外壁面に沿わせるために角度を曲げる部位をエルボと呼びます。
屋根の妻側から妻側へと平行に走る樋を軒樋(のきどい)と呼び、軒樋から自在ドレンやエルボを経由して竪樋へと流されます。
軒樋のキャップのような役割を果たしているのが止まりです。
竪樋を外壁材に固定している金具を控え金具といい、雨樋の長さを延長するためのジョイント部分のことを縦継手、横継手といいます。
名称の話はこのぐらいにしておき、軒樋の中を覗いてみました。この雨樋の排水有効断面積は94.7c㎡で、屋根からの雨水を的確に受け止め、的確に排水する高能力な雨樋です。
なお、竪樋から排水管に流すジョイント部には塩ビパイプが使われています。通常、地面から約10cm ほどの高さまで塩ビ管が露出します。
このとき注意しないといけないのは、門廻りの竪樋は外構プラン次第では塩ビパイプが露出しすぎてしまう可能性があるということです。
なぜなら、外構工事を行った際に、地面をグランドラインまで掘ることによって塩ビパイプの露出度が高くなってしまうからです。以下の写真は、スウェーデンハウスで引渡しを受けたあと、「ザ・シーズン」で外構工事をやってもらった時の状態です。
塩ビパイプが30cm以上露出しているのがわかると思います。正直なところ見た目があまり良くないし、塩ビタイプが紫外線にさらされる部分が多くなるので耐久性にも不安がでてきます。
これはスウェーデンハウス提携の外構業者で頼まなかった僕たちが悪いのですが、駐車場を2台分設置するのがわかっていながら地面をグラウンドラインまで掘りさげなかったスウェーデンハウス側にも非があるような気がしてなりません。
なぜなら、基礎化粧工事の際に、基礎をモルタルで塗るために必ず地面をグランドラインまで掘るはずだからです。
いずれにしろ、この塩ビパイプの露出は見栄えが悪いので、外構業者の「ザ・シーズン」にアジサイを植えてもらうことで対策を講じました。来年には植栽で隠れてくれることを願いたいものです。
以上で、雨樋工事の説明を終了します。
次回は、外部電気工事について説明していきます。