トスカーナからの贈り物/世界に一つだけの表札

2011年12月9日(金)/イタリア人に作ってもらった世界にひとつだけの表札

 

前回までの時点で、外構業者B社のプランを紹介しました。

 

今回は、イタリアのトスカーナから届いた贈り物を紹介します。

 

箱の中身をあけると、イタリア語日本語で書かれた手紙が入っていました。

 

手紙には次のように書かれていました。

「日本の友人たちへ トスカーナから愛を込めて~ 貴方のためにつくったタイルです。大切にしてくださいね。 デボラより」

 

中に入っていたものは・・・じゃん!

表札用のテラコッタタイルです!(名前はモザイクして消しています)

 

超かわいい!!色がキレイ!

しかも左下には「ITALY」の文字が!!

 
実はこの表札、イタリアの職人さんに制作してもらったのです。

 

初めてのマイホームだし、表札は僕たち夫婦のオリジナリティを出したい!そう思って最初はネットを探し回っていたのですが、どれもこれもイマイチ・・・既製デザインではピンとくるものが見つからなかったんです。

最初は、わかなちゃんの希望もあってこちらのサイトに頼もうと思っていたのですが、個人的にあまりにも人とかぶり過ぎるのがイヤだったので今回は却下しました。

そんな折、テラコッタオリジナルタイルを制作してくれる、バルトックデザインという会社を見つけました。兵庫県、神戸市にある会社です。

テラコッタタイルのオーダー方法は2パターン。

 
自分たちのオリジナル原画で依頼するフルオーダーか、あるいは、イメージ画を伝えた上で制作してもらうセミオーダーか。

 

デザインをお任せにするセミオーダーにしたほうがきっと素敵なものができるとはわかっていたのですが、マイホームの顔となる表札に愛着をもたせたかったので、わかなちゃんにイラストを描いてもらうことにしました。

それから2~3日間、わかなちゃんと2人でアイディアを出し合いながら、夜通しで表札のデザインを考え、最終的には4~5つの案の中から1つを選びました。

 

できあがった原画デザインは、まず最初にバルトックデザイン社に送ります。その後で、バルトックの担当者がその原画がテラコッタで作れるかどうかを検証してくれます。

テラコッタという素材の特性上、イラストの絵柄が複雑すぎたり、線が混みいりすぎている箇所がある場合は、線が潰れてしまう可能性があるため、その部分を修正するかどうかをメールで指摘してくれます。

少しづつ微修正しながら2~3回のメールのやりとりをして、いざ原画が完成したらバルトック社からイタリアへ原画が送信されます(おそらくメールで)。

イタリアのトスカーナに届いたら、イタリア職人さんの手によってテラコッタタイルが制作され、約1ヶ月後に完成します。完成したら日本に発送され、バルトックを経由して、我が家に到着するというわけです。

なお、デザインをお任せにするセミオーダーにすると5000円の追加料金がかかります。フルオーダーならば5000円の節約ができます。送料も含め、合計で約26000円でした!(2011年12月時点)

タイルに限らず、ネットで表札を探したことがある方なら知っている方も多いと思いますが、表札ってちょっとデザインの良いものになると、簡単に3万~4万円のお金がかかってしまうのですが、フルオーダーで作ってもらって26000円は絶対に安いと思います!

 

原画イラストはコチラです。

わかなちゃんがイラストを描いてくれて、コピックペンで色づけもしてくれました♪ 僕は手にスウェーデンの旗を持ち、わかなちゃんはスウェーデンハウスのマスコットキャラクターであるムース君を連れています(笑)。

 

表札の苗字はカタカナにしました(モザイクをかけています)。理由は、苗字を間違えられやすいのと、名前をカタカナにしている家が近所になかったからです!

これぞオリジナリティーです♪

この原画に、バルトックデザイン社で指定された色の中から配色を考え、フォトショップを駆使して色指定していきます。

 

わかなちゃんがイラストのデザインを全部やってくれたので、僕は助手としてこの原画をバルトック・デザイン社にメールで送ったり、色変更などの細かい打ち合わせを電話でやりとりしました。

原画をメールで送信後、担当のデザイナーさんから、実際にどのような感じで仕上がるかをプレビューした画像を送ってきてくれました。それが下の画像です。

原画にもよりますが、実際に完成されてできあがってくるタイルは、このプレビュー画よりも美しく、精度の高いものが仕上がってきます。

バルトックのタイルは、輪郭線より色釉(いろぐすり)の部分がぷっくりと盛り上がり、ツヤをまとって色鮮やかに仕上がるのが魅力です。

 

上の画像を見てもらうと分かる通り、素材がテラコッタなので縁取りはすべて土色になります。この土色になる部分が意外とくせもので、最初はそんなことを知らなかったので、2~3度の修正を強いられました。でも、コツをつかんでしまえば簡単です。わかなちゃんが頑張って作り直してくれました。

担当デザイナーさんからは、あと2~3日中に原画が完成すれば年内までに仕上げられるということだったので、2日間、徹夜がかりで原画を仕上げました。

なんでも、イタリア人はクリスマスから年始明けまでずっと休暇にはいってしまうそうなんです。

 

そして、それから25日後。ようやくオリジナルのタイル表札が届いたというわけです!これで、僕たちの家には4つの国が関わることになりました

1つめは、スウェーデン。スウェーデン製の窓を代表とする輸入部材。

2つめは、クロアチア。建物はクロアチアの石造りのスタイルをモデルとしています。外構も石造り風、ポストもクロアチアと同じ、イエローを採用します。

3つめは、イタリア。今回の表札です。

4つめは、やっぱり日本です。日本人の営業担当さん、設計士さん、インテリアコーディネーターさん、大工さんなどなど、その他、いろんな方にお世話になっています。

 
いろんな国の力が合わさって、ひとつの家が完成する。とても素敵なことだと思いませんか!

 

早く完成してほしいなぁ。3月の竣工が今から待ち遠しいです。

次回は、ザ・シーズンの外構プラン公開について説明していきます。

 

来客時に最初に目に入るのは建物。その次が表札です。平凡な表札ではもったいない!遊び心を取り入れてオリジナリティ溢れる表札を作ろう!
 
 
 

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