さようならポラス(ハスカーサ)/ハウスメーカー選び
午前10時からはポラス(ハスカーサ)との1週間ぶりの打ち合わせでした。
今日は、ポラス(ハスカーサ)にお別れを告げるためにいきました。しかし、営業さんと設計士さんはまだそのことを知らないので、とりあえず建築中の内覧会に連れて行ってもらいました。
そのお宅は、外国の家のような内装で、僕らが望むインテリアとはまるで異なるものでした。
今後の家作りの参考になればいいかなと思っていきましたが、正直、参考になる部分がなにひとつもありません。どこのお城だよ、とつっこみたくなりそうなインテリアだったので、どうして営業さんは僕たちをこの家に案内してしまったんだろうと疑問に感じてしまいました。
そもそも、外観がハスカーサの展示場やパンフレットとそっくりだし、僕たちが最初に設計してもらったパース図とも酷似しています。当然、疑いたくなるのがポラス(ハスカーサ)は同じようなデザインの家しか造れないのだろうか?ということです。
1階はアンティーク調で、床はダークブラウン。室内の壁にはステンドグラスがはめ込んであったり、チェッカーガラスがはめ込んである扉などもありました。
2階は5部屋。将来的には6部屋にする予定だそう。なんといっても壁がすごかったです。壁が塗り壁になっていて、ひとつひとつの部屋がすべて異なる色。オリーブ色の壁に、ティファニーグリーンの壁、ラベンダー色の壁などなど。
トイレは青空に雲が浮かんでいるクロスが貼ってあり、中に入ると真っ青!という感じでどうも落ち着きません・・・。
建具も一部屋ごとに違うものを使っていて、施主の好みが伺えます。超個性的すぎて、僕たち夫婦にはちょっとついていけない感じのインテリアでした。内覧会から帰る車の中で、営業担当さんから「どうでしたか?」と尋ねられるも、どうもうこうも・・・なんと感想をいっていいのやら・・・。
かわいらしくて童話にでてきそうな雰囲気の家なのですが、そこに住みたいとまでは思わないかな。僕もわかなちゃんも返答にはやや困ってしまいました。
まぁでも、今日は断るつもりでやってきたので、正直に、
と、伝えておきました。
展示場に戻り、改良してくれた間取りを見せてもらいます。まずは外観図から。前回の打ち合わせで、「北欧風にして欲しい」と伝えたからか、アーチの部分が減って、角ばったデザインに変更されています。
屋根材の色は、オレンジ色から黒に変更されました。リッジウェイという屋根材で、軽量設計・再塗装不要の屋根だそうです。
外観パース図です。見た目には、決して悪い外観ではないと思いますが、前回よりも色が落ち着きすぎてしまっている印象でした。派手さがないというか・・・。
斜めから見たパース図です。バランスはよく整っているし、窓のラインも縦にキレイに揃っています。実際、人間がこの角度から見ることはありえませんが、バルコニー下の玄関が、若干、重々しさを感じなくもありません。
こちらが南側立面図です。採光窓が多いので、リビングが明るいだろうなぁーと想像できる同時に、暑さ対策は大丈夫なのか!?と不安に思ってしまう点もあります。
現に、展示場で打ち合わせしていた和室がいつも暑かったですから・・・。ベランダがあるので、傍目からは家が大きく見えると思います。
こちらが1階の間取り図です。前回指摘した、玄関からリビングに繋がる廊下にドアが設置されていました。自転車スペースは十分、トイレも玄関から近くて使いやすそうなイメージ。LDKは、ドーンと長方形になっていて開放感がありそうです。
以下図が2階間取り図です。
まず思ったのが、吹き抜けのスペースがもったいない。うちは、吹き抜けを作るぐらいなら部屋をひとつでも多く作りたいタイプだったので、これはちょっといただけない。
また、全体的に風の通りが悪そうな間取りだなと思いました。
洗面所からでれるバルコニーのアイディアは悪くはないけど、冷静になって考えてみると何に使うんだ?という感じ。というのも、うちは西側接道だから、西側に道路が走っています。
その方角には住宅もたくさん建ち始めているし、洗濯物を干すには生活感がですぎてしまう。となると、景色を眺めるためだけのバルコニーになりそう。ちょっと無駄かな・・・。
1階から2階への吹き抜けはこんな感じになっています。上階から下階までの長いカーテンがイラストで描かれていますが、正直、使いにくそうなカーテンだなと思いました。
開け閉めがめんどくさそうだし、汚れてもカーテンが自分では取り外せない位置にあるため、洗濯するにも業者の手を借りなければいけません。第一、特注のカーテンになるので値段もあがるはず。
全体的な間取りとしては、前回よりはだいぶ良くなってきましたが、生活する中で必要のない部分や使いにくい部分が多いかなという印象を受けました。実際にこの間取りで建てたら素敵だなとは思いますが、見た目だけが重視されてしまってあとから不満がでてきそうな予感がします。
致命的だったのは、外壁については「どうしてもサイディングが良いというひとでなければ、モルタルをお勧めします」と、相変わらずモルタルの1点張り。
わかってもらえないみたいなので、きっぱりいいました。
と。モルタルは、遅かれ早かれ、必ず再塗装が必要になってくるのでイヤなんです。汚れたまま放置したままにしていると、コケも生えてくるし。
ポラスの趣向とは随分と合わないし、今後、話し合いを続けたとしても両者の温度差は開くばかり。思い切って、これ以上はポラス(ハスカーサ)とはお付き合いはできないということを伝えました。
必死でくいさがってきましたが、僕たちの決心も固く「そこまでいうのなら・・・」ということで納得していただきました。
価格面が僕たちがポラスをあきらめる最大の要因にもなっていました。というのは、値段がスウェーデンハウスとさほど変わらなかったのです。それでいて値引きもほとんど適用されないとのこと。
値段が変わらないのであれば、1番大好きなスウェーデンハウスを差し置いて、敢えてポラス(ハスカーサ)を選ぶ理由はなにひとつありません。
最後は円満に、「これからもフィーリングの合うハウスメーカーを見つけて良い家作りをしていってください」ということでお別れをしました。
ありがとう、ポラス。
さようなら、ポラス・・・。