家造りの転換期/ハウスメーカー選び

2011年7月3日(日)

 

僕たちは、積水ハウスの建売住宅見学会のあと、本当に自分たちが建てたいマイホームというものが次第にわからなくなってきていました。

 
デザインも優先したいし、機能性や実用性も重視したい。

 

しかし、そうなってくると費用はどんどん膨れ上がっていきます。積水ハウスは、元からして決して価格の安いハウスメーカーではありません。選ぶオプション次第では、スウェーデンハウスの価格を超えることも十分にありうるメーカーです。

床材を好みのものに換えたり、リビングの壁に腰の高さまでの木材をしきつめたり、天井を板張りにしたり(天井ピーリング)、玄関ドアを親子扉にしたりするだけで、何十万円、何百万と簡単に値段が変わってきます。

ただでさえ、積水ハウスから最初に提示された見積り金額は、僕らの予算を軽く700万近くもオーバーしていました。70万円ではありません、700万です(僕たちが最初に設定した予算が低すぎたという話もありますが・・・笑)。

そこからさらに、自分たちの要望をつめていってオプションを増やしていくと、金額がさらに膨れ上がっていく恐れがあります。

 

積水ハウスの場合は、自分たちの要望をほとんど取り入れてくれた上での概算金額だからまだマシなのですが、スウェーデンハウスの場合は、自分たちの要望を取り入れる前からすでに400万円の予算オーバー。さらに、太陽光やエネファーム、地盤改良費などの値段を含めていったらいったい、いくらになることやら・・・。

その上、スウェーデンハウスの場合は、エコジョイ(ECOJOY)という企画型プランを選ぶことになるため、箱の形は決められているし、キッチンとお風呂、熱源、トイレは選べません。

ある程度の自由が効くのなら仕方がないかなとも思えるのですが、

 
高額な金額をだしてなにひとつ自分たちの要望を叶えられないとなれば、なんて夢がないマイホームなのでしょう。

 

これでは、建売住宅となんら変わりありません。注文住宅で建てる意味すらないのです。

 

そんな絶望にうちひしがれているとき、ローコストでスウェーデン住宅を建てられる工務店を見つけました。これが探すと結構あるんです。坪単価は40~50万。スウェーデンハウスの坪単価から考えれば信じられないほどのローコスト住宅です。

その外観はまさにスウェーデンハウスとうり二つ。性能もしっかりしてそうです。僕たちの家造りは外観重視から始まっていたので、この際、スウェーデン住宅ならどこでもいいかな、などと思い始めてきていました。

あとになって考えれば、

 
この時は家造りに疲れて随分と投げやりになっていました。家造りをする上で、こういう時期が少なからずやってきます。

 

その工務店がなぜ安く仕上げられるのか、そのからくりを調べていくと、お気に入りの部材やパーツを持ち込んで施工してくれる「施主支給」を推奨していたからなんです。

だから、価格をリーズナブルに抑えられるし、自分たちの望む家電やキッチンを自由に取り入れられるので、ストレスのないマイホームが建てられるのです。

注文住宅とは本来そういうもので、自分たちの要望を最大限に叶えたいから注文住宅を選ぶのであって、コストがかさむからあれは削ろう、これも削ろう、ここは標準仕様のパーツしかとりつけられないから諦めようなどという話になってきたら、

 
それはもはや僕らが望むマイホームとは似て非なるものとなってしまうのです。

 

その工務店さんから学ぶことはたくさんありました。

はじめから予算ギリギリの住宅メーカーを選んで、オプションや要望を徐々に削っていく方式をとるのではなく、

 
予算に余裕を持たせた上で、自分たちの要望を追加していく手順を踏んだほうが建設的だし、精神衛生上も良いことだと思うようになってきたのです。

 

そんなわけで、興味を持ち始めていた三井ホームも、高級住宅メーカーという理由だけで選択肢から除外をすることになりました。これからは体力温存の意味もこめて、ムダは極力省いていこうという決断に至りました。

今後は、中堅のハウスメーカーもいろいろと探しにいってみようと思います。

 

自分たちの予算に見合ったメーカーや工務店を選ぶのも大事なこと!楽しく造ってこそ憧れのマイホーム。予算面で決して無理はしないように。
 
 
 

総計 総計
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