幅木、廻り縁の取り付け工事/建築日記79日目

2012年2月9日(木)/幅木、廻り縁の取り付け工事

 

スウェーデンハウス工事79日目。

前回までの時点で、内部造作工事(4)までが完了しました。

 

ここでは内部造作の一環として、幅木廻り縁について説明していきます。まずは幅木について説明していきます。

 
幅木とは、床と壁に接する部分に張られる化粧材のことで、壁が傷ついたり、汚れるのを防止します。また、壁と床の隙間を目立たなくしたり、空間の見切りとしての役割もあります。「巾木」とも書きます。

 

スウェーデンハウスの標準の幅木は、スウェーデン製のパイン無垢材(現場塗装)が使われています。

幅木を設けることで、足が壁にあたらないように保護したり、掃除機をぶつけても壁を傷つけることがない、などのメリットがある一方で、部屋をスッキリさせたい、空間に広がりをもたせたい、デザインを統一させたい場合や、家具を壁にぴったりとくっつけたい場合には時として邪魔な存在となるかもしれません。

個人的には家に長い年月の間、住むことを考えれば幅木はあったほうがいいと思います。絶対に掃除機を壁にぶつけますからね(笑)。

 

 

幅木は通常、クロスを貼る前に取り付けられます。

取り付け方法は、接着剤で張りつけたあとに、ケーシング釘と呼ばれる小さな釘で固定させます。ケーシング釘は、色が選べるので幅木の色に合ったカラーを選びます。

釘を打ち込む際、釘締めと呼ばれる工具で、釘の頭頂部を幅木の内部に沈めて、釘を目立たなくさせることがポイントです。

 

仕上げとして、石膏ボードの上からクロスを貼り、ジョイントコーク(ヤヨイ化学)などのコーキング材でクロスと幅木の継ぎ目を目立たなくします

 

間仕切り壁のあるところでも上手に回りこませています。幅木は、木工事の中でも最後のほうの段階で取り付けられるものなので、幅木が取り付けられた部屋は木工事が終わりが近づいているんだなというサインでもあります。

 

 

次に、廻り縁について説明します。

 
廻り縁とは、壁と天井に接する部分に張られる化粧材のことです。

 

文字通り、部屋の四隅を廻っている縁なので、廻り縁といいます。スウェーデンハウスの標準の廻り縁は、スウェーデン製のパイン無垢材(現場塗装)が使われています。

幅木と同じように、部屋をスッキリ見せたい、空間を広く見せたい場合は廻り縁を取り付けないケースもありますが、スウェーデンハウスでは廻り縁もインテリアのうちなので、特別な意図がない限りは、廻り縁を外す施主はほとんどいないのではないでしょうか。

なお、天井埋め込みのピクチャーレール(正確には、廻り縁埋め込み)を取り付ける場合は、後から取り付けるピクチャーレール分のスペースを空けた上で、廻り縁を取り付けます。

 

以下は工事中の廻り縁です。取り付けには接着剤を使用しているので、接着剤が固まるまでの間、押さえ木で廻り縁を固定させています。

 

幅木と同じように、ケーシング釘を打ち込んで固定させます。釘の頭は廻り縁に沈めるようにして打ち込みます。

 

寝室の廻り縁も取り付けられました。

 

以上で、幅木、廻り縁の工事の説明を終了します。

次回は、階段造作工事について説明していきます。

 

廻り縁はなくても生活できるもの。でも、ないとなんだか寂しい感じ。壁と天井のクロスが異なる場合は廻り縁が見切り材の役割を果たしてくれます。
 
 
 

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