竣工・引き渡し/建築日記116日目
スウェーデンハウス工事116日目。
今日はいよいよマイホームの引き渡し日です。
天候は雨。地鎮祭のときも雨。
引き渡しは、僕たち夫婦と営業担当N氏の3人で行われました。
思えばスウェーデンハウスでの家造りは、僕たち夫婦と担当N氏の3人から始まりました。初めて展示場を訪れたときは、まさかスウェーデンハウスで担当N氏と一緒に家造りをしていようとは思いもよりませんでした。
それがもう、家の引き渡しの瞬間まできてしまったなんて、なんだか信じられない気持ちでいっぱいです。
まず、エコポイント申請のサインや、引き渡しのサインなどの事務的作業をこなしたあとに、いよいよ鍵の引き渡しです。
鍵の引き渡しは、コンストラクションキーシステムが用いられます。
コンストラクションキーは、鍵の発注時に加算料を支払うことで作ることができる特別な鍵になっています。
このコンストラクションキー(工事用キー)で建物すべての錠前を施錠・解錠することができますが、工事完了後にコンストラクション装置を解除することで、コンストラクションキーが無効になります。
解除方法は簡単。営業さんからもらった新しい鍵を錠前に挿しこむだけです。解除されると、錠やシリンダーを変えることなしに新しい鍵でしか施錠・解錠ができなくなります。
コンストラクションキーについて知っている施主は少ないので、鍵を挿した瞬間に工事用キーが使えなくなることに大抵の施主は驚くため、この鍵の引き渡しをセレモニー化しているメーカーもあるぐらいです。
鍵の引き渡し後に、スウェーデンハウスから新築祝いとして素敵なフラワーベースをいただきました。のちに知ったことですが、新築祝いにはこのフラワーベースか、全長30cmぐらいの大きなダーラナホースのどちらかがもらえるようです。
ちょうど1年前の3月17日。僕たちはクロアチア新婚旅行へ旅立ちました。
まさか、その1年後にクロアチアをモデルにしたマイホームを建てているとはまったく想像できませんでした。長かったようで短かった1年間。
そしてこれからも、この家で僕たちは思い出を増やしていくことでしょう。
以前に東日本大震災の関連番組で、自分の家が国から全壊認定を受けているのに、その家を立ち退こうとしないおじいちゃんの特集を見たことがあります。
そのおじいちゃんがマイホームを立ち退かない理由、それは亡くなった妻と苦労の末に建てた家だし、妻との思い出がたくさん詰まった家だから家を離れたくないというものでした。
その番組を見たとき、僕はそれほど心には響かなかったのですが、いまならそのおじいちゃんの気持ちがすごくよくわかります。ともに過ごしてきた思い出を捨てることは辛いことだし、なにより、
家造りをしていた1年間は、ストレスが溜まる日々の連続でした。
中途半端で終わらせられる性格だったら良かったのですが、どうもすべてのことに全力で取り組まないと気がすまない性格だったようで、自分が予想以上に面倒くさい人間なんだなということを再認識したほどです。
もし宝くじで3億円が当たったとして、もう1度家を建てたいかと問われたら僕は真っ先に「NO」と答えるでしょう。
浪人したくなかった受験生の気持ちに戻って、後悔のない1年間を送ってきました。周りからみれば、実用性を度外視した見かけだけの家に思えるかもしれません。
今回の家づくりを通して感じたこと。
あたかも、僕たち2人だけの力でマイホームを建てることができたように勘違いしてしまいがちですが、そうではないはずです。家づくりの過程の中で多くの人々に支えられてここまでやってこれたんだということを決して忘れてはいけません。
マイホーム=幸せという図式に必ずしも直結するわけではありません。マイホームを手に入れるために、今までの人生で使ったこともないほどの巨額のお金を出費し、したこともない借金を背負って生きていかなければならないのですから。
たとえ住宅ローンの支払いが苦しくなって寂しい老後になったとしても、建てるときにこれだけ苦労して建てた家です。きっとわかなちゃんと一緒に過ごすスウェーデンハウスなら、明るい未来が待ち受けているはず。
きっと楽しかったクロアチア新婚旅行や家を建てていたときのことを思い出し、そこから頑張る勇気が湧いてくることでしょう。
今後の予定としてはアパートの引き渡しを3月末日に設定したので、約2週間ほど、引越しまでの期間があります。住んでいたアパートから新居までは車で20分程度なので、徐々に生活拠点を新居に移していこうと思います。
これからのスウェーデンハウス生活、満喫しようと思います。