コンクリートの養生/建築日記15日目

2011年12月6日(火)/コンクリートの養生

 

スウェーデンハウス工事15日目。天候は曇り。

前回までの時点で「コンクリート打設工事」までが完了しました。今日から4~5日間は、コンクリートの養生期間に入ります。

 

今日、建築現場がどんな風になっているのかを見に行ったところ、養生シートで養生されていました。被っていたのはブルーシートではなく、土のう袋で使われる繊維系の養生シートでした。

 

前回の「コンクリート打設工事」でも述べましたが、コンクリートの強度は温度変化に影響を受けやすいので、暑ければ暑いほど強度がでやすく、寒ければ寒いほど強度がでるのに時間がかかります。

 
つまり、夏の季節は短い養生期間、冬の季節は長い養生期間が必要となります。

 

通常、一般のコンクリート構造物では材齢28日といって、コンクリートは28日間が経過した後にようやく設計基準強度(圧縮強度)が得られます。

 
養生の目的としては、乾燥防止のための養生と凍結防止のための養生の2つに分けられます。

 

夏は乾燥しやすいので散水が必要になり、乾燥による収縮が招くひび割れを防ぐためにも養生シートをかけます。

冬の場合は水が凍結をするのを防ぐために、養生シートをかけて保温させます。もし、養生シートをかけなかった場合はどうなるのでしょうか。

 
コンクリートが凍結し、必要な強度がでなかったり、コンクリートが破損する凍害がでる恐れがあります。

 

夏冬以外の気温的にも過ごしやすい春秋の季節であっても、常に強風が吹いている地域では、コンクリートが急速に乾燥する恐れがありますので、やはり養生シートは必要です。

しっかりとした工務店さんやハウスメーカーならば、養生方法はきちんと心得ているはずなので心配はいりませんが、もし自分たちの建築現場でコンクリート打設後に養生がされていないのであれば、現場監督さんにその旨を伝えて、すぐさま対処してもらうようにしましょう。

コンクリート打設後に養生をしない工務店は思いの外、多いのです。

 
そして、コンクリートの優劣は、完成してしまったあとでは我々素人が目視で判断することはできません。

 

だからこそ、コンクリートを打つ前のフレッシュコンクリート検査で安心を買い、コンクリート打設後の養生の仕方にも目を光らせることが重要なのです。

以下写真は、ウッドデッキ部分のコンクリート打設時のようすです。

 

昨日行われたフレッシュコンクリート試験の写真です。圧縮強度試験に使うテストピースが6つ置かれています。詳しくは、コンクリート圧縮強度試験を参照してください。

 

昨日採取した生コンクリートは翌日の今日、水槽に沈めて6日間の養生に入ります。そして1週目と4週目の2回に渡って試験をして、最終的な試験結果がだされます。

生コンクリートはどれも同じに見えますが、専門家が言うにはやはりぜんぜん違うようです。砂利の配合が多くて強度がでない下手くそな建材屋もあるそうです。

だけど、私たち素人には品質を判断する術はありません。スウェーデンハウスでは、たまに抜き打ちで検査することはあるみたいですが、我々が依頼しない限りは基本的にはフレッシュコンクリート検査は行いません。

これから基礎工事を始める方は是非とも自主的に検査をしてもらうことをオススメします。

次回は、コンクリートの養生期間の合間をぬって、スウェーデンハウスのクリスパスパーティー'12に参加してきます。

 

コンクリートは生きています。打設後の養生はコンクリートの乾燥防止のためにも季節問わずに行われるべきです。打設後の養生の有無を確認しよう。
 
 
 

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