断熱材、グラスウール充填/建築日記30日目
スウェーデンハウス工事31日目。天候は晴れ。
前回までの時点で、1階床組み工事が完了しました。今日からは、床下断熱のグラスウールを充填していきます。
グラスウールは用途によっていくつかの種類があり、充填用グラスウール、外張断熱用グラスウール、吹込断熱用グラスウールなどがありますが、スウェーデンハウスで標準で使っているのは、充填用グラスウールです。
グラスウールのメリットとしては、
などが挙げられます。
スウェーデンハウスでは、グラスウールを1階床組みの根太(ねだ)と根太の間に隙間なく充填していきます。
そのままグラスウールを充填するだけでは基礎コンクリート(床下)にグラスウールが落ちてしまうので、撥水ボードのようなもので床下に落ちないように支えています。もしかしたら断熱ボードかもしれません。
スウェーデンハウスでは以下写真のようにロールタイプのものを使っていますが、長方形になったボードタイプのグラスウールも存在します。
スウェーデンハウスが使用しているグラスウールは、パラマウント硝子工業株式会社のフェザーグラスという商品で、品番は「FG」です。そして、
スウェーデンハウスの場合、床下には密度16kg/m3 、厚さ100mm x 2 のグラスウールを使用しています。
密度の目安としては、10kg/m3では柔らかく、16kg/m3では壁などに立てかけることができ、24kg/m3では自立できるほどの固さがあります。
ビニール袋を開けてグラスウールを取り出してみると、このとおり、10cmの厚みに膨れ上がります。
この10cm厚のグラスウールを、ひとつの升目に対して2束づつ詰め込んでいくので、床下のグラスウールの厚みは200mmあることになります。
場所ごとに充填されるグラスウールの厚みと密度は異なります。
これが2階床下(1階天井裏)になると、外壁側から60cmのところまでは250mm厚で16kg/m3の密度のグラスウールが充填され、2階床下の中央付近では50mm厚で16kg/m3の密度のグラスウールが充填されます。
また、2階天井には300mmの天井ブローイングが施されます。
グラスウールは、ガラス繊維なので体に害はないといわれていますが、直接、素手で触ったりするとチクチクとかゆくなるので、触ったあとはしっかりと手を洗うようにしましょう。また、持ち帰りたくなる気持ちもわからないでもありませんがやめておきましょう(笑)。
グラスウールを吸い込んでしまったとしても鼻や気管支でほとんど除去されるので問題はありませんが、取り扱いの際は手袋、防塵マスク、保護メガネなどを着用するのがベストです。
以下は、玄関部分の写真ですが、矢印の細かい部分にもグラスウールが充填されています!
グラスウールを充填する作業はあっという間に終わってしまいます。午後5時半ごろにもう一度見に行ったときには、すでに床合板の取り付けまで完成していて、もはやグラスウールを確認できなくなっていました。
この床下地は、フィンランドから輸入されてきた部材で、F☆☆☆☆(エフ・フォースター)の構造用合板を使っています。この構造用合板は床だけではなく、これから組み立てていく外壁パネルにも使用されています。
工事用の伝言板には、「1F床完了」と書かれていました。
スウェーデンハウスの大工さんは、現場をとても綺麗にして帰っていきます。現場を片付けずに汚いままにして帰る業者も多い中で、スウェーデンハウスはこういったところはきちんとしています。
明後日はいよいよ、1階壁組工事が始まります。 大工さんは、一日の作業の終わりに1階床組みの部分をブルーシートですっぽり覆ってお帰りになります。
家作りに雨は禁物!雨の予報がなくても、スウェーデンハウスは養生を怠りません。施主の心配や不安を取り除いてくれる心遣いに感謝したいところです。
他メーカーでは養生なんてなんのその、家全体がむきだし状態で、雨が降ってもほったらかしのメーカーや工務店も結構たくさんあるんですよ。自分たちが建てるメーカーで、雨が降ったらどういう対応をしてくれるのか、事前に確認しておくことをオススメします。
次回は、1階壁組み工事を説明する前に、枠組壁工法について詳しく説明していこうと思います。事前に知っておくことで、現場でチェックすべきポイントが見えてきます。