外線引き込み事件/建築日記68日目
スウェーデンハウス工事68日目。
前回までの時点で、外壁通気胴縁の取り付け工事が完了しました。
それは、外線引き込みの位置についてです。まずは、説明をわかりやすくするため、以下の写真を見てださい。
外壁に横並びにあけられたこの3つの穴。左から、電気線、テレビアンテナ線、電話線の順に並べられています。これらの線は、外線から分岐して家庭に入ってくる引き込み線です。これ、家のどこについているのかというと・・・。
ココです!!どこだかわかりますか? そう、妻側にある破風のすぐ下です。
もう少しカメラを引いてみましょう。
オーマイガー!なんということでしょう!
その家の顔ともいえる場所に3つの穴をあけられ、さらにそこへ引き込み線が3本もひかれてくるのです。しかも、電気とテレビアンテナの引き込み線は高い位置から、電話の引き込み線はそれらよりも低い位置から引き込まれてくることになります。
具体的に写真で説明すると・・・こんな風になることが予想されます。
せっかくNTTの電線を垂直線上にあげることに成功したばかりなのに、今度は電気、テレビ、電話の引き込み線が家と被ってしまって、非常に目障りに感じてしまいます。
以前に、スウェーデンハウスオーナーのブログかなにかで、家の真正面(妻側)に電気などの引き込み線の穴を開けられた例を見たことがあったのですが、まさか自分たちの家が同じ状況におかれようとは思ってもいませんでした。
このままではいかん!さっそく現場監督に電話をしてみました。
すると現場監督は、
というので、
なんてふざけた話でしょう。
確かに西面に取りつけて構わないとは承諾しましたが、西面の目立たないところにつけてくださいとお願いしたはずです。それがどうでしょう!バリバリに目立つ位置に引き込み線の穴があけられているのです。
僕は納得はいきませんでしたが、ここで事をあらだてるのもなんだろうと思い、なんだかまるめこまれた感じで、いったんは引き下がりました。
その後、会社に行って仕事をするも、時間が経つにつれてふつふつと怒りがこみあげてきました。
そもそも、現場サイドにセンスがないからこういう事態になったんじゃないか!スウェーデンハウスは見た目重視の家じゃなかったのか!?それなのに、家の顔となる部分に引き込み線をもってくるなんて常識を逸している!
自分が家を建てる立場にたてば、絶対にあの場所に引き込み線をもってくるなんて考えられないはず。まてまて、僕は怒りを抑えていったん冷静になってみました。
とりあえず、わかなちゃんに電話して設計図面を確認してもらい、外線引き込みの位置がどこに指定されているか確認をとってもらいました。
すると、引き込み線の位置は、「このあたり」と記載されているだけで、明確な位置は指定されていないとのことでした。それなのに、あんなに目立つ位置に勝手に穴をあけておいて「追加費用」!?
そんな怒りの電話をきいていたわかなちゃん。
わかなちゃんは、すぐに設計士に電話をしました。
以下、わかな談です。
僕は意外と控えめなんですが、わかなちゃん、言うときは意外とズバっと言っちゃいます。おそろしいぐらいに・・・。
そして設計士さん、わかなちゃんに言われると弱いです(笑)。
設計士さんは、なんとか現場サイドと交渉して明日にでも状況を連絡してくれるとのことでした。そして、その報告の日が今日でした。
外線からの引き込み線を西面から北面に移動してもらえることになりましたっ!しかも、タダで!わぁいわぁい わかなちゃん、どうもありがとう~☆
わかなちゃんは、しゃべるのがとても上手なんです。いつも口喧嘩では負けるので、僕が不貞寝します(笑)。それぐらい、弁がたつんです!
実は記憶力も良いわかなちゃん、もしOKをもらえなかったときのために秘密兵器の台詞まで隠し持っていたようです。その台詞は・・・残念ながらここでは言えません…(笑)。
とにかく、事件が無事に丸くおさまり、その台詞が発動されなくて良かったです♪
その報告をきいて、一気に機嫌がよくなった僕は昼休みに現場に行ってみました。すると、いつもの電気屋さんがきていました。もう直しにきたのでしょうか?
たぶん、今回の件でやってきたのだろうと思って、
と頼んでおきました。
念のため、北面のどの高さにとりつけるのかを尋ねたところ、軒天井から下に20cmほど下がったところにアンテナ線、そこから30cm下に電気線、さらに30cm下に電話線の穴をあけるとのことでした。
今度はミスるわけにはいかないので、実際にその場所を確認してきました。
以下写真、赤丸で囲った3箇所にそれぞれの引き込み線がきます。
2日後に同じ場所を確認しにいったたところ、すでに工事が完了していました!
じゃぁ、いままで外線が引きこまれていた場所はどうなったのかを確認してみたところ、防水テープかなにかでしっかりと補修されていました。
自分の目で見て確認ができたので、これでひと安心です。
一時はどうなることかと思いましたが、なんとか引き込み線の位置を変更することができてよかったです。今回の件に関しては、これまでやってきた家造りの過程を全否定されたぐらいの最悪の事態だったので、乗り越えることができてホッとしています。
これから先、まだまだどんな事態が待ち受けているかわからないので、気をひきしめてチェックしていこうと思います。
教訓を得たこととしては、
今回もケースでもそうですが、「あれ?このCD管はなんだ?」と最初に気づいたのは現場で撮ってきた写真を見たときでした。
人間の目というのは実にいい加減で、実際に現場に足を運んでチェックしたつもりでも、なにげなしに見過ごしてすべてをチェックしきれていないのです。
着工してからの68日間で撮った写真の容量、実に18GB。何枚あるのかは面倒なので数えていません(笑)。
今回みたいな事件もあるかもしれないので、これからも現場の写真を撮り続けていこうと思ったのでした。
次回は、外壁サイディング工事について説明していきます。