2X4工法金物の取付工事/建築日記53日目

2012年1月13日(金)~14日(土)/帯金物、フレームコーナー等の取り付け

 

スウェーデンハウス工事53日目。

前回までの時点で、電気配線工事まで進みました。

今回は外装工事で、補強金物の取り付け工事について説明していきます。

 

まず、1階の北側を見てみると、ツユガード(透湿防水シート)の上からI型の帯金物がたくさん取り付けられているのが見えます。

 

 
帯金物とは接合部の補強金物のことで、土台と1階壁、1階壁と2階壁、2階壁と小屋組などの緊結に用いられます。上写真で使用されている金物は、山菱工業製のS-65(規格)です。

 

画像を拡大してみると、帯金物1本に対して15本の釘が打ち込まれています。帯金物には、最初から指定の位置に穴が開いているので、そこに釘を打ち込むだけです。

ただし、闇雲に打ち付けているわけではありません。例えば、上6本は縦枠に、7本目は下枠に、その他は土台と端根太に、などのように打ち込む場所があらかじめ決められており、帯金物の穴もそのために間隔があいています。

 

妻側の2階と小屋組みの接合部にも帯金物が使われています。

 

足場にのぼって屋根の軒下を見てみると、垂木と外壁パネル(構造壁)の緊結用にあおり止め金具といわれる金具を使用しています。

 

 
このあおり止め金具は、ハリケーンタイとも呼ばれていて、台風よりも強烈なハリケーンが襲ってくる北米生まれのツーバイフォー住宅だからこその補強金物といえます。

 

屋根の上を風が吹き抜けると、風下に屋根を持ち上げようとする力(浮力)が生まれるので屋根が吹き飛ばされてしまいますが、このあおり止め金具があるおかげで、台風や突風などの強風にあおられても屋根が吹き飛ばされないようになっています。

最近は、2X4(ツーバイフォー)だけではなく、木造軸組工法でも使われることがあるようです。

 

内壁には、フレームコーナーと呼ばれる補強金物も使われています。

 
フレームコーナーとは、開口部足元の床に設置され、地震の際の浮きや倒れを防止してくれる補強金物です。通常、耐力壁線上に設置されています。

 

フレームコーナーで内壁を固定することによって、建物全体の強度の向上にも貢献します。おそらく家の中央付近で支えている内壁の床周辺を探してみると、以下のようなフレームコーナーが見つかるかと思います。我が家では4箇所の壁に設置されています。

 

片側が構造用合板で閉じられている場合は、その反対側を覗いてみてください。以下写真は、リビングの開口部足元にあったものです。

 

そして、リビングの裏側にあたるキッチンの内壁にもありました。重要そうな壁にはフレームコーナーが設置されているので、是非探してみてください。

 

再び外に出てみると、ウッドバルコニーを固定するための金具が設置されていました。外壁防風シートを貼りつけた上から金具を取り付けているようです。

 

これが外壁防風シートです。「スウェーデンハウス」と書かれているので、スウェーデンハウスオリジナルのシートなのでしょうか・・・。

 

以上、2X4工法金物の設置についての説明は終了です。

次回は、屋内配管工事について説明していきます。

 

耐震耐風性能を得るのに欠かせない補強金物。帯金物、あおり止め、フレームコーナー、ホールダウン金物。きちんと施工されているかチェックしよう。
 
 
 

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