給水・給湯配管工事/さや管ヘッダー工法について/建築日記28日目
スウェーデンハウス工事28日目。天候は晴れ。
前回までの時点で、防湿コンクリートの打設が完了し、基礎工事がすべて完了しました。今日は、給水と給湯の配管工事について説明していきます。
以下写真を見ると、青いホースと赤いホースが見えています。「ホース」といってしまうと語弊があるので、架橋ポリエチレン管(以降、樹脂管)と覚えましょう。
青い樹脂管が給水配管、赤い樹脂管が給湯配管です。
スウェーデンハウスでは、一般的なさや管ヘッダー工法で給水・給湯配管工事を行います。
キッチンならキッチン用、トイレならトイレ用と、水場ごとにそれぞれ独立して配管されます。まずは、以下の我が家のさや管ヘッダーの例を見てください。
さや管内に設置されたヘッダー(LANでいうスイッチングハブのようなもの)に、給水用と給湯用の樹脂管が繋がれ、各水場まで分岐なしに配管されていきます。ヘッダーは、給水ヘッダーと給湯ヘッダーに分けられています。
さや管ヘッダー工法の特徴としては、以下のとおりです。
水廻りの配管といえば、塩ビのパイプを用いるのが一般的でしたが現在ではどのメーカーでも、さや管ヘッダー工法を用いるのが一般的となっています。本国、スウェーデンでは日本より何十年も前からさや管ヘッダー工法を採用していたようです。
なお、樹脂管は架橋ポリエチレン管であるという特徴の他に、外側は青と赤の保温材で覆われていたり、内部は保護管でしっかりと保護されています。保温材の肉厚も5mm用、10mm用などのサイズがあります。
ヘッダーに繋がる樹脂管の先端には、どこの水場に繋がるホースなのかを示すラベルが貼られますので、将来的に誰がメンテナンスに来てもどの管がどこの水場とリンクしているのかがひと目でわかるようになっています。
以下は、キッチン側から見た樹脂管のようすです。さや管ヘッダー部からキッチンまで、分岐することなく配管されているようすが見てとれます。
家の外側にあるエコキュートにもヘッダーから樹脂管で繋がれています。
そして、家の北側には汚水枡がいくつも設置されていました。
次回は、足場工事について説明していきます。