リビングの電気配線計画/電気設備・配線計画

2011年10月/リビングの電気配線計画

 

前回は、2線式と3路配線の違いについて説明しました。

今回は、リビングの電気配線計画について紹介していきます。

 

以下図は、リビングのスイッチ配線図を示したものです。黒いがスイッチで黒字で番号が1~14まで振ってあります。青い線が配線、「3路」と書かれたものが3路配線です。

使用している照明器具に関しては、「1階に採用した照明器具一覧」を参照してください。

 

リビングの配線計画でこだわった点といえば、やはり3路配線をいくつも設置したことです。3路配線の意味がわからないかたは、「2線式と3路配線の違い」を参照してください。

まず、リビングに入る前にスイッチが5個あるのがわかるでしょうか。黒番号の1~5に相当するスイッチです。

黒4番のスイッチでダイニングにあるダウンライト(DL4~DL5)をつけられるし、黒5番のスイッチでリビングの1番奥にある連動配線コンセントに繋いだ照明器具をON-OFFすることができます。

黒番号9~12では、黒9番と黒12番の2箇所でキッチンのダウンライト(DL6~DL8)を操作でき、黒4番と黒10番でダイングにあるダウンライト(DL4~DL5)を操作できます。

リビングから階段に向かうところでは、黒1番と黒13番の2ヶ所で廊下のダウンライト(DL11)を操作できます。

黒8番では、屋外にある防水コンセントの電源をON-OFFすることができます。これは、他人に勝手に電源を使われないようにするために、室内側で電源を切れるようにしています。

リビング入り口の黒2番ではリビングのブラケットライト(5番)の照明を、黒3番ではリビングのダウンライト(DL1~DL3)をON-OFFできます。

 

配線のアドバイスとしては、

 
リビングダイニングキッチン(LDK)は空間が広いので、3路スイッチを多用すると生活が便利になる!

 

ということです。3路スイッチの位置としては、リビングの入口に1ヶ所、リビングの奥に1ヶ所と、距離を離して設置するのがベストだと思います。近い距離で3路スイッチがあってもあまり意味はないですからね。これは、連動配線コンセントにも通ずることです。

我が家の例でいえば、階段手前の黒13番のスイッチとリビング入り口の黒2番のスイッチで、廊下のダウンライト(DL11)をON-OFF できるようにしていますが、スイッチ同士が近すぎて、生活している中で黒2番を頻繁に使うかといったらそうでもありません。

でも、あったらあったで便利だったりするんですけどね。

 

それともうひとつ、皆さんに覚えておいてもらいたいことは、

 
2線式でも3路配線でも、費用はそれほどアップしないということ!

 

もちろん、2線式よりも3路配線のほうが工事の手間はかかるんだと思いますが、工事費用として見た場合は、単路ホタルスイッチが3路ホタルスイッチに変わるぐらいの費用の増加しかないのではないかと思います。

もちろん、メーカーによって費用は異なる場合もあるので、それは各自で営業担当さんにお尋ねください。

 
せっかく新築で建てるのですから、3路スイッチを駆使して生活を便利に変えていきましょう!

 

次回は、玄関から廊下にかけての電気配線計画を紹介していきます。

 

家の完成後に最も後悔が多いのが電気配線。その理由は設計段階で綿密に計画を練らない施主が多いからです。是非、入念な配線計画を!
 
 
 

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