防音効果にグラスウールを採用/契約から着工まで

2011年9月25日(日) 15:00~/スウェーデンハウス打ち合わせ

 

前回は、デザイン洗面ボウルを紹介しました。今回は、防音効果としてのグラスウールについて説明していきます。

 

スウェーデンハウスでは、3層ガラストップターン・ウィンドウ(回転窓)の恩恵を受けて、

 
遮音性が高く、野外の音はほとんど聞こえないのがメリットです。

 

しかし、室内の音に関してはどうかというと、

 
思いの外、生活音は響きます!(反響する)

 

これは宿泊体験で実験した時の素直な感想であり、実際に新居で生活するようになってからも生活音が響くというのは実感しています。

1階の音は2階によく響くし、2階の音も1階によく響きます。

その他、トイレの音、洗濯乾燥機の音、掃除機の音、テレビの音、モノを落とした時の音、ドアを閉めた時の音、階段をのぼる音など、

 
生活する上で必ず鳴るであろう音が、スウェーデンハウスではかなり響きます。

 

その理由は2点。1点目は、

 
スウェーデンハウスの間取りは、エアコンの効きを家全体に行き渡らせようとするあまり、部屋と部屋の仕切りが少ないオープンな空間で建てる施主が多いということです。

 

仕切るための室内ドアがなければ音が部屋を越えて響くのは必然です。

2点目として、その室内ドアに原因があります。スウェーデンハウスの室内ドアは、空気の循環を目的として、

 
室内ドアにわずかな隙間が空いています。

 

3層ガラス窓(回転窓)のように室内ドアにパッキンが施されているわけではない(つまり、密閉されているわけではない)ので、生活音や環境音が聞こえてきたり、また部屋から生活音が漏れていくのは当然のことなのです。

 

以下写真で、隙間が空いているのがハッキリと確認できます。

 

室内ドアに隙間があることは打ち合わせ段階で、営業さんや設計士さんからきちんと説明があります。なので、生活音が響くのを軽減するために、

 
グラスウール(断熱材)が用いられます。

 

音が鳴って欲しくない部屋の壁の間に、グラスウールを追加するかどうかを打ち合わせ時に選択しなければなりません。

どういう場所に設置するかというと、寝室と洗面所・お風呂が隣り合っている場合などは安眠のためにも防音対策はしておくべきでしょう。

同様に、書斎部屋、子供部屋など、勉強に集中したい部屋やテレビが設置してある隣の部屋の壁には、グラスウールを追加しておくべきでしょう。

 

ただし、グラスウールの追加は1箇所につき、1万円だか1万5000円だかかかるので、費用削減のためにもそんなに多用はできません。優先順位を決めた上で、本当に必要だと思われる壁にグラスウールを追加してもらいましょう。

最後に、うちが追加してもらったグラスウールの場所を載せますので参考にしてみてください。1階のリビングでは、テレビを置く側の壁面にグラスウールを入れました。

実はこれ、最初は入れてなかったのですが隣の部屋が仮子供部屋ということもあって、テレビでうるさいこともあるかもしれないと思って上棟後に急遽、追加してもらったのです。

 

2階に関しては、洗面所のある壁とお風呂のある壁、トイレの壁の3箇所にグラスウールをいれてもらいました。

 

特に、アパートに住んでいた頃は洗濯機の音がうるさくてうるさくて仕方がなかったので、新居では洗面所の隣にある僕の部屋の壁にはグラスウールをいれました。まぁ、アパート時代は洗濯機も安物だったからうるさかったという話もありますが・・・。

以上、防音対策としてのグラスウールについて説明してきましたが、最後に心に留めておいてもらいたいことは、

 
グラスウールをいれたからといって、劇的な防音対策になるわけではないということです。

 

あくまでも、やらないよりはマシというスタンスで考えておいたほうが無難かと思われます。

楽器などを趣味とされていて、音を気にせず弾きたいという場合には、スウェドアと呼ばれる防音ドアもラインナップされているので検討してみてはいかがでしょうか。

スウェーデンハウス標準のドアとはまた異なったデザインになりますが、単板にパーティクルボード、気密・断熱・遮音ゴムシール、防音シールなどを重ねた遮音設計になっているそうですよ。

 

次回は、スウェーデンの伝統工芸品を紹介します。

 

グラスウールは、断熱材の用途以外にも音を吸収する吸音材としても用いられます。竣工後の追加は事実上、不可能なので追加するなら今のうち!
 
 
 

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