玄関土間のタイル工事/建築日記98日目

2012年2月28日(火)/玄関土間のタイル工事

 

スウェーデンハウス工事98日目。

前回までの時点で、ウッドバルコニー工事が完了しました。

 

今回は、玄関土間のタイル工事を行いました。玄関前には、すでに玄関土間に使用するタイルが置かれていました。

 

玄関ポーチと玄関土間のタイルに選んだのは、

 
名古屋モザイク「アッシジ」/CD-L530 です。

 

アッシジは、イタリアの輸入タイルで、サイズは300mm角です。縁が欠けたような形状と色あせた風合いが特徴です。詳しくは、「玄関の輸入タイルの決定」を参照してください。

 

スウェーデンハウスの玄関土間の構造は以下図のようになっています。

 

我が家では、実際に施工風景を見ることができたわけではありませんが、撮影した写真から判断して圧着張りによるタイル張り施工を行ったものと思われます。

 
圧着張りとは、下地モルタルもしくは敷きモルタルをこしらえた後、空隙ができないようにして張付けモルタルを塗り、まだ軟らかいうちに木ごてでタイルを押し当てて(転圧)張りつける工法のことです。

 

木ごては木製のこてのことで、下地モルタルなどを均す(ならす)ために用いられる道具です。

僕は木ごてよりもペットボトルが捨ててあったのが気になって写真に撮っておきました(笑)。なにかあったときの証拠写真ですね。総じて、タイル業者さんは勤務態度が芳しくありませんでした。

 

モルタルは通常、ポルトランドセメントと砂と水でつくられます。ポルトランドセメントは最も代表的なセメントで、モルタルやコンクリートの原料として使われます。

 

ポルトランドセメントの袋の中はこんな感じになっています。

 

モルタルを作る一般的な手順としては、まず最初に砂にセメントを加え、色が均一になるまで練り混ぜます(水を加えないで練り合わせることを空練りといいます)。

その後で水を加え、良く練り混ぜて均一な硬さになってきたら下地モルタルの完成です。

現場には耐寒材も置いてあったので、真冬の季節(2月)の施工であったことから、モルタルを作る過程で練り水に希釈して混ぜたものと思われます。この耐寒剤は、セントラル工業株式会社の商品です。

耐寒剤は、凍結を防止しつつ、モルタルを完全に硬化させてくれる材料です。硬化が促進されることで初期硬度も増加し、厳寒中でも1日中施工が可能となるので、施工能率が向上します。

 

 

以下写真は、玄関ポーチに下地モルタルを施工したところです。

 

興味本位で、下地モルタルを指で軽く突いてみたら、いとも簡単に破壊されました(笑)。まだ施工したばかりで硬化していなかったのでしょう。念のため、タイル業者さんに「砂のところを壊しちゃったんですが・・・」と報告しておきました。

下地モルタルの上に敷いた板の上を足で乗るのは問題ないんですが、指など1点に集中させた力を加えると脆くも崩れさるようです。

 

玄関土間の下地モルタルも完成していました。水平もしっかり取られていてとてもキレイなものです。下地モルタルの下には、土間断熱のカネライトフォームが充填されています。

 

翌々日に現場を見に来た時には、すでにタイルのアッシジが敷かれていました。目地材の充填はまだ行われていないようです。

 

玄関土間もこのとおり、キレイにタイルが張り付けられました。

 

最後に目地材を充填します。使用する目地材は、INAX(イナックス)の「イナメジアルファ」(N12)です。この目地材は、インテリアの打ち合わせ段階で複数ある目地材の中から気に入るものを選びました。塗り目地用の白っぽい目地材です。

 

イナメジアルファが充填されたときの写真です。色はオフホワイトのような色ですが、目地が汚れてホコリや砂が詰まれば、当然、それ相応の色になります(笑)。

 

工事期間中は、タイル施工後にすぐに養生されてしまって写真に撮れなかったので、家が完成した後に玄関ポーチのタイル全景を撮ってみました。名古屋モザイクのアッシジ、すごく素敵なタイルです!

 

以上で、玄関土間のタイル工事の説明は終了します。

次回は、バルコニー足場解体について説明していきます。

 

玄関土間タイル工事では、上り框と付け框で見えなくなっているところが手抜き施工されやすいところ。ハンドミラーを使って隅々までチェックしておこう。
 
 
 

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