キッチンタイル工事/建築日記100日目
スウェーデンハウス工事100日目。
前回までの時点で、ウッドバルコニーの解体工事が完了しました。
今回は、キッチンタイル工事を行いました。
内装タイル張り工事は、玄関土間のタイルを施工してくれた業者と同じ業者が施工しています。キッチンに使用するタイルは輸入タイルで、
です。はじめはINAX(イナックス)のディアマンテを採用する予定でしたが、インテリアコーディネーターさんのオススメで、ヨーロッパの地下鉄などでよく使われるアドヴァンのメトロⅡに決定しました。詳しくは、「キッチンタイルの決定」を参照してください。
色はクリームホワイト。目地幅は一般的には5mm程度で施工しますが、幅が狭いほうがこのタイルの良さが活きるということで、3mm幅を死守してもらうことにしました。
現場内に入ると、すでに一部のタイルが張り付けられていました。
目地が縦に通っている(芋目地)のを見て、あれ?と思いました。というのは、我が家では隣り合う目地が垂直方向に連続しない馬乗り目地(うまのりめじ)で施工をお願いしていたからです。
すぐさまスウェーデンハウスの現場監督に電話して、どうなっているのか尋ねたところ、タイルの位置合わせの関係で暫定的にそのように張っているだけだと思われるとの回答をいただきました。なるほどー、そういうことかぁ。
タイルの張り方は、接着材張りです。石膏ボードに直接、接着剤(セラミックボンド)を塗りつけてタイルを1枚1枚張りつけていきます。
接着剤として使用しているのは、
この接着剤は、メトロⅡのような陶磁器質のタイルを、モルタルや合板面、石膏ボードなどの下地へ接着施工するのに適しています。一液耐水形接着剤です。
午後になると、キッチンタイルがすべて張られていました。目地もきちんと馬乗り目地で張られています。
キッチンからダイニング方向をみるとこんな感じになります。システムキッチンや壁面との接合部のコーキングはこれからです。
キッチンの側面から眺めた写真です。う~ん、かわいいですね。
ただ1点だけ気になるところを発見してしまいました。
わかなちゃんが「なんか目地幅がバラバラで雑に見えない?」というので、よ~くみてみると、確かに均整がとれていません。
この件に関しては、自宅のパソコンで写真を見ていても怪しいなぁ~と思っていたところなのですが、再度、現場で目地幅を確認してみると、幅が狭かったり、広かったりと目地幅が一定していないのです。
僕たちは、すぐにスウェーデンハウスの現場監督に電話して、タイルの目地幅について確認をとってもらうことにしました。
そして翌日。
現場監督が到着してすぐにタイルの施工精度を相談したところ、どうやらこれはタイル業者さんの施工精度が悪いというわけではなく、
さっそく検証のために、余った複数枚のタイルを机の上において並べてみると、大きさに1mm~2mm ほどのバラツキがあることがわかります。
壁に貼りつけられたタイルの高さは合っているのに、タイルの大きさが均一ではないから横に並べて張っていくうちに少しづつズレが発生していってしまうのです。
再施工をしてもうらことは可能だけど、目地が極端に狭くなっている箇所だけを部分的に再施工してもらうということは難しいみたいです。
再施工をする場合は、一旦、すべてのタイルを剥がさなければいけないのですが、タイルは接着剤張りで取り付けられているので、剥がす際に石膏ボードを傷めてしまいます。となると、石膏ボードも取り外さなければいけませんが、ボードを剥がす際にその下にある構造用合板まで傷めてしまいます。
それならば多少の目地幅の違いは目をつぶって、特に気になる目地のところにはキッチンポールを取り付けて視覚的にごまかすという案で落ち着きました。
家で待ってるわかなちゃんにも電話して、現場監督と電話越しに話してもらったうえで、この件に関しては納得してもらいました。
国産タイルなら商品のバラツキがほとんどないため、こういうことはあまり起きないそうなのですが、輸入タイルではバラツキがあって当たり前という感じなので、こういった問題が発生しやすいそうです。
うちが採用しているタイルの多くは、輸入タイルに強い名古屋モザイクのものを使用しているため、玄関タイルやキッチンの土間勝手口でも、同じような問題は起きてしまう可能性があります。
今回の一件で、日本人の加工精度は高いんだなと改めて思い知らされた1日でした。ひとつ得た教訓としては、
ということですね。
以上で、キッチンタイル工事の説明は終了します。
次回は、洗面所のタイル工事について説明していきます。