階段の踊り場は必要か否か!?/契約から着工まで
今回は、設計士さんと間取りの打ち合わせを行い、コの字階段に踊り場階段をつけるかどうかが争点になりました。というのも、
踊り場をつけたときのメリット・デメリットがそれぞれにあるため、お互いに「絶対にあったほうが良い」、「ないほうが良い」とは言い切れないところが悩ましいところでした。
階段に踊り場をつけない場合、60度→30度→30度→30度→30度の順で階段を180度を回りきるパターンになります(下画像参照)。
この場合、踊り場階段に比べるとのぼりにくくなる反面、階段の段数としては14段になり、どこにもしわ寄せがこないために家の設計的にはスッキリします。
次に階段に踊り場をつける場合、踊り場90度→30度→30度→30度で、180度を回りきるパターンになります。
これは以前に行った宿泊体験の階段形状と同じです。この宿泊体験で感じたのは、踊り場階段があると、ひと呼吸できる場所があるから階段はのぼりやすくなるんだなぁーということでした。
踊り場階段をつけると段数そのものは14段で変わりはありませんが、階段をのぼりきってすぐのセカンドリビング(ファミリースペース)に1段分突き出る形で追加されます(下画像参照)。つまり、ファミリースペースの面積が1段分少なくなってしまいます。
2階ファミリースペースの見た目にはほとんど変化はありませんが、階段が1段分でっぱることによって、1階の階段下の天井部分に斜め下がり天井ができてしまいます。
この斜め下がり天井は、玄関から入ってすぐに見える位置にあるため、わかなちゃんとしては見た目的にスッキリしないからイヤという意見でした。
確かに斜め下がり天井ができてしまうのは僕もイヤでしたが、住宅の中でもっとも不慮の事故が多い場所は階段というデータもあるぐらいですし、毎日のぼらなければいけない階段の安全性を最優先したほうが、のちのちの後悔が少ないだろうなと思いました。
ここで、踊り場階段のメリットを列挙してみます。まず、
これに関しては疑いの余地はないと思います。実際、階段を上り下りするときに一休みをすることがありませんが、踊り場階段があることでなんとなくひと呼吸がつけるような気がします。
なお、参考までに完成後の我が家の階段で、1段あたりの高さ(蹴上げ)を測ってみたところ、193mm でした。踏み面(ふみづら)は210mmでした。
蹴上げの高さが高いほど、踏み面の面積が広いほど疲れやすい階段になるので、他メーカーでマイホームを建てる方は、我が家の数値を参考にしてくてみださい。
その他の踊り場階段のメリットです。
などなど、踊り場階段を設置することのメリットはこんなにもたくさんあります。
それに対してデメリットは、前述したように斜め下がり天井になって見栄えが悪くなるというだけ。それだったら多少の見栄えの悪さは我慢して安全性を最優先した方がいいよ!と、わかなちゃんに説得を試みたところ、ようやくOKしてくれて、踊り場階段の案を通すことができました。
特にうちは、洗面所、お風呂、寝室を2階に設置するプランで、生活スタイルは二階が中心になるということもあって、階段の安全性、上り降りのしやすさは重視したいポイントのひとつだったのです。
実際、マイホームに住み始めてからも踊り場階段を作って良かったなって思います。あれだけ反対していたわかなちゃんも、いまでは踊り場が気に入ってるようです。
踊り場をつけるかつけないかで悩んでいる方は、是非ともつけることをオススメします!