スウェーデンハウスのシロアリ予防対策・木部処理編

ここでは、スウェーデンハウスが行なっているシロアリ予防対策木部処理として、どのような作業を行なっているのかを詳しく見ていきたいと思います。

 

シロアリ予防対策として土壌処理と木部処理があることは「スウェーデンハウスのシロアリ予防対策・土壌処理編」で説明しました。

基礎工事の際は土壌処理を行いますが、外壁が付くかつかないかぐらいの頃になると、再び専門の業者さんがやってきて木部処理を行ないます。我が家にやってきたのは、土壌処理のときと同じく、株式会社ユニビオさんでした。

 

残念ながら木部処理の作業風景は見れなかったのですが、一般的な新築の場合、木部処理は主に以下のような作業をします。

 
地表面から高さ1mまでの部材や、洗面所・キッチン・浴室などの水回りの木材表面に噴霧器を用いて薬剤を吹き付け処理する、もしくは刷毛(はけ)で塗布します。

 

では、スウェーデンハウスでは実際にどの部分にシロアリ予防工事を行うのか、施工してくれた株式会社ユニビオに電話して聞いてみました。

 
スウェーデンハウスの場合、木部処理は外壁パネルの下端から1mの高さまでの構造用合板に薬剤吹き付け処理を行います。

 

薬剤を吹き付けるのは屋外側の外壁パネルだけで、室内側には木部処理は施しません。その理由として、健康住宅を訴えるスウェーデンハウスの方針としても、室内側には薬剤をいれたくないというのがあるからだそうです。

以下図のように、緑で塗った範囲に薬剤を吹き付けます。吹き付ける薬品は、土壌処理の時と同様に、タケロックを用います。

 

ここで、勘がするどいかたは「おや??」っと気づいたはずです。

 
スウェーデンハウスの外壁パネルには、本国スウェーデンから輸入されてきた時点ですでに防腐防蟻処理済みなのに、その上からまた薬剤を吹き付けるんだろうか?

 

ということ。そうなんです、スウェーデンハウスの外壁パネルは本国スウェーデンで、最初から防腐防蟻処理が施されていて、外壁パネルの下1mぐらいの範囲は赤茶けた感じになっています。

 

そして、外壁パネルがついたあとにもう一度、日本の業者の手によって防腐防蟻処理剤を吹き付けます。ここでは、株式会社ユニビオさんがやってくれています。

その理由として、

 
本国スウェーデンで施された防腐防蟻処理剤は、スウェーデンでは認可されていますが、日本では認可が下りていないホウ酸系?の薬剤を使っているからです。

 

別にその薬剤が危険とかそういう話ではなく、本国スウェーデンでは湿度がないため、シロアリ被害もほとんどでません。なので、シロアリ被害が多発している日本においては、スウェーデン式の木部処理では効果が弱いのだと推測されます。

そのような理由から、

 
すでに防腐防蟻処理済みの外壁パネルの上から、日本国内で防腐防蟻処理剤のタケロックを上塗りして吹き付けるのです。細かいところには刷毛で塗布します。

 

以上が、いわゆる木部処理といわれるシロアリ予防対策になります。スウェーデンハウスはとても入念にやってくれていて施主としても嬉しい限りです☆

ただし、これはユニビオさんから直接聞いたことなので、スウェーデンハウス側に聞いたらまた別の回答があるかもしれません。そのあたり、予めご了承ください。

 

ちなみに、工事作業を毎日のように見ている方はわかると思うのですが、スウェーデンハウスでは1階と2階の壁組工事が完了した時点で、外壁の周囲にツユガードという降雨対策のための透湿防水シートを巻き付けます(以下写真)。

 

外壁パネルの周囲(構造用合板)に薬剤を散布する木部処理は、このツユガードを一旦めくりあげて作業をし、作業終了後にツユガードを元に戻しておくという細かい作業をしています。

最終的には、ツユガードの上から外壁防風シートをかぶせ、通風用の外壁下地板(外壁通気胴縁)が取り付けられ、1番上に外壁サイディング材が取り付けられ、外観は完成をみるのです。

 

スウェーデンハウスの土台は防腐防蟻処理された加圧注入土台を使用し、外壁パネルの木部には高さ1mのところまで薬剤を吹き付け処理します。
 
 

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