1階壁組み工事/建築日記33日目
スウェーデンハウス工事33日目。天候は晴れ。
前回は、枠組壁工法の構造について説明しました。
今日は、1階壁組み工事を行います。
朝8時過ぎ。パネル組み立て(壁組み工事)を見学するために現場へ行って来ました。すでにトラック2台分のパネルが到着していて、大工さんたちが総勢6人で作業中でした。
運ばれてきた木材には、施主の名前や木材のサイズなどが書かれています。2X4工法では、構造材は38mmX89mm が一般的ですが、スウェーデンハウスの場合はそれよりも厚みと幅が大きい45mmX120mmの材を使用します。
すぐに作業は始められ、クレーン車でパネルを持ち上げていきます。
今日は抜けるような青空。偶然にも、クリスマスイブにパネル組立工事が行われました。建築現場に部材を運び込むには、電線の高さを超えて持ちあげなければいけません。作業ミスで感電しないように、電線には絶縁管の電線防護管が取りつけられています。
外壁パネルが次々と家の中に運び込まれていきます。そして、運びこむのとほぼ同時進行で、外壁パネルが取りつけられていきます。
外壁パネルは、床の端根太に取りつけられた凸部(以下写真の赤枠)と外壁パネルの底部にある溝を重ね合わせるようにして取りつけていきます。
こちらが外壁パネル側の溝(凹部)です。
そして、パネルとパネルを横に並べていくにあたり、パネル側面にある溝に合わせて上から下にスライドさせるようにして合体させます。ただし、きちんとしたレールがあるわけではないので、隣り合うパネル同士を完全に合体させるため、側面と上部から巨大なハンマーで叩いて吸着させます。
そして最後に9cmもの長さのある釘を斜めに打ちこみ、隣のパネルと固定させます。
ポケーっと見てる間にも、外壁パネルがどんどん組み立てられていきます。これなら僕にでもできそう、そんな風に思ってしまいます(笑)。
10時過ぎの休憩時間に、作業員分(6人)のコーヒーを差し入れし、11時過ぎにはすべてのパネルが組み立て終わりました。速いものです。写真正面に見えている窓は、リビングの3連窓です。
窓には、いましか見れない「TOMOKU HUS FONSTER」(トーモクヒュース)のシールが!このシール、入居するころにはすべて剥がされてしまいます。
株式会社トーモクヒュースこそが、スウェーデンハウスの母体です。スウェーデンハウスはトーモクヒュースの連結子会社となっています。インテリアコーディネートをしてくれる北洋交易もまた、トーモクヒュースの連結子会社です(2012年9月時点)。
そして、上写真を見るとわかるとおり、外壁パネルには本国スウェーデンの工場であらかじめ充填されてきたグラスウールがチラ見えしています。はるばる海をわたって遠い日本までやってきてくれました。
以下写真で、窓より下の部分やパネルの構造用合板の色が変わっているのがわかるでしょうか。これは、外壁パネルの下部900mmの部分には、防腐処理剤を塗布してあるからです。詳しくは、「シロアリ予防対策・木部処理編」を参照。
そして、すべてのパネルには低ホルムアルデヒドであることを示すF☆☆☆☆のマークが刻印されています。F☆☆☆☆の木材は、建築基準法では内装材として無制限に使用できる事になっています。
つまり、人体に害がないということですが、ホルムアルデヒドの成分が少ないというだけで、全くゼロではないという事なのでそこはきちんと解釈しておきましょう。
今日は、3時間くらい見学して帰りました。
明後日、27日には2階壁組み工事を行う予定です。立体的になって、ようやく家らしくなってきて嬉しい限りです。
次回は、1階壁組みの養生方法について説明していきます。