生コンクリートの打設/建築日記14日目
スウェーデンハウス工事14日目。天候は快晴。
前回は、「生コンクリート試験の概要」「スランプ試験・空気量測定・塩化物イオン濃度測定」でフレッシュコンクリートの検査について説明しました。
フレッシュコンクリート試験後はいよいよ、コンクリートの打設工事です。
生コンクリート業者は、廣瀬建材さんです。ピカピカに清掃された美しいスウェーデンカラーのミキサー車です。ミキサーは、コンクリートが固まらないように絶えず回転し続けています。
コンクリート打設工事は、いつもの基礎工事業者さん2名と廣瀬建材の作業員1名の計3人で作業を行なっていきます。
コンクリートを流し込む人は、お腹に身に付けたリモコンでコンクリートの量を調節しながら流し込んでいきます。流しこむときは、ホースの開口部を手のひらで押さえながら型枠内にいれていきます。流しこむ作業は、かなり力の要る仕事だと思います。
2人の基礎工事業者さんは、コンクリートバイブレーターを手に持って、コンクリートを流しこむ作業員のサポートをしています。
これがコンクリートバイブレーターです。かなり大きな音を立てて振動します。
1台目のミキサー車の生コンクリートが空っぽになる頃合いを見計らって、もう1台のミキサー車がやってきました。
生コンクリートは工場で配合され、練混ぜを開始してから90分以内に荷卸しができるように運搬しなければなりません。そうでなければ、徐々に生コンクリートが固まってしまうからです。コンクリートが固まると収縮し、ひび割れの原因となります。
少し後ろからひいて撮った生コンクリート打設時のようすです。
型枠内部は、生コンクリートでチャプチャプとなってきました。
外周部、内周部ともに生コンクリートが充填されていきます。
検査が終わってしばらくして、僕は会社に戻りました。型枠が取れるのは、最低でも4~5日後。それまではコンクリートの養生期間となります。
コンクリートの強度は、温度変化に影響を受けやすく、暑ければ暑いほど強度がでやすく、寒ければ寒いほど強度がでるのに時間がかかります。
養生方法としては、夏は乾燥しやすいので散水が必要になり、冬の場合は水が凍結をしないように養生シートなどをかけて保温させて養生します。
明日から4日~5日は工事がお休みとなります。毎日のように工事を見てきたので、少し寂しいような気もします。
次回は、コンクリートの養生について説明します。