生コンクリートの打設/建築日記14日目

2011年12月5日(月)/生コンクリートの打設

 

スウェーデンハウス工事14日目。天候は快晴。

前回は、「生コンクリート試験の概要」「スランプ試験・空気量測定・塩化物イオン濃度測定」でフレッシュコンクリートの検査について説明しました。

フレッシュコンクリート試験後はいよいよ、コンクリートの打設工事です。

 

生コンクリート業者は、廣瀬建材さんです。ピカピカに清掃された美しいスウェーデンカラーのミキサー車です。ミキサーは、コンクリートが固まらないように絶えず回転し続けています。

 

コンクリート打設工事は、いつもの基礎工事業者さん2名と廣瀬建材の作業員1名の計3人で作業を行なっていきます。

コンクリートを流し込む人は、お腹に身に付けたリモコンでコンクリートの量を調節しながら流し込んでいきます。流しこむときは、ホースの開口部を手のひらで押さえながら型枠内にいれていきます。流しこむ作業は、かなり力の要る仕事だと思います。

 

2人の基礎工事業者さんは、コンクリートバイブレーターを手に持って、コンクリートを流しこむ作業員のサポートをしています。

 
コンクリートバイブレーターとは、打ち込み中のコンクリートに高周波の振動を与えるための機械で、コンクリート中の微細な隙間を無くし、密度の高いコンクリートにするために使います。

 

これがコンクリートバイブレーターです。かなり大きな音を立てて振動します。

 

1台目のミキサー車の生コンクリートが空っぽになる頃合いを見計らって、もう1台のミキサー車がやってきました。

生コンクリートは工場で配合され、練混ぜを開始してから90分以内に荷卸しができるように運搬しなければなりません。そうでなければ、徐々に生コンクリートが固まってしまうからです。コンクリートが固まると収縮し、ひび割れの原因となります。

 

少し後ろからひいて撮った生コンクリート打設時のようすです。

 

型枠内部は、生コンクリートでチャプチャプとなってきました。

 

外周部、内周部ともに生コンクリートが充填されていきます。

 

検査が終わってしばらくして、僕は会社に戻りました。型枠が取れるのは、最低でも4~5日後。それまではコンクリートの養生期間となります。

コンクリートの強度は、温度変化に影響を受けやすく、暑ければ暑いほど強度がでやすく、寒ければ寒いほど強度がでるのに時間がかかります。

 
つまり、夏の季節は短い養生期間、冬の季節は長い養生期間が必要となります。

 

養生方法としては、夏は乾燥しやすいので散水が必要になり、冬の場合は水が凍結をしないように養生シートなどをかけて保温させて養生します。

明日から4日~5日は工事がお休みとなります。毎日のように工事を見てきたので、少し寂しいような気もします。

次回は、コンクリートの養生について説明します。

 

コンクリート打設工事は素人が見てもよくわからないのに現場監督は立ち会わないのが一般的です。施主自ら、打設工事の内容を把握しておこう!
 
 
 

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