FLAC再生環境を整える/ネットワークオーディオの構築(5)

2012年12月23日|FLAC再生環境を整える/Media Monkeyを推奨

 

オーナーズブログ「ネットワークオーディオ構築編」について説明していきます。

 

前回までの時点で、ネットワークオーディオを構築するにあたって、音声ファイル形式をFLAC(Free Loss-less Audio Codec)で統一していくことに決めました。

しかし、FLACを採用するにあたってまったく問題がないわけではありませんでした。その問題を以下にピックアップすると、

 

1. パソコン上でFLACを再生できるプレーヤーが少ない

2. iTunes では FLACを再生することができない

3. FLACにエンコード(変換)するためのソフトが限られている

 

などなど。今回は、1番と2番の項目について簡単に説明していきましょう。

 

まず、我が家ではわかなちゃんが iTunes を愛用していることもあり、

 
FLAC で音楽データを統一してしまうと iTunes では曲が再生できなくなってしまいます。

 

それもそのはず、アップルにはALACという自社開発のロスレス圧縮形式があるわけですから、ALACをより広く普及させることを第一に考えるのであれば、iTunes で FLACを再生できるようにするメリットは全くないわけですよね。

しかし、リスナー側からすればパソコンでFLAC再生ができないのは痛いところ。ネットワークプレーヤーで曲が聴けてもパソコンで曲が聴けなくなってしまうのではまったく意味がありません!

仮にアップル以外の他の再生プレーヤーがALAC再生に対応することがあっても、iTunes がFLAC再生に対応することは当分は考えられません。

 

となると、やっぱり音声ファイル形式を ALAC で統一したほうが賢いのではないだろうか?とも思いましたが、パソコンでの再生環境さえ整えてしまえば FLAC でも問題ないことが調べていくうちにわかってきました。

要はFLACで曲を聴くためには、iTunes以外の iTunesライクな再生プレーヤーを探せば良いのです。

 
そして探しだした再生プレーヤーが、「Media Monkey」です。

 

Media Monkey は、海外製のフリーソフトですが、日本語にも対応しています。以前のバージョンでは日本語化の作業が必要でしたが、現バージョンではインストール時から日本語を利用できるようになっています(2012年12月現在)。

ゴールド版(有料版)もありますが、曲を聴くだけならば無料版でも充分すぎる機能を備えています。それでいて、iTunesでの操作に慣れ親しんでいる人ならば違和感なく入っていける使いやすいインターフェースが最大の特徴です。

ファイル再生形式にMP3/WMA/WAVE/Ogg Vorbis/FLAC/APE など各種のファイル形式に対応。高機能なライブラリを備えたオールインワン型の再生プレイヤーです。特に3カラム表示による曲選択は、iTunesユーザーには使いやすいところでしょう。

 

ソフト自体の動作としては、スペックの低いパソコンでは起動にやや重さを感じることもあるかもしれませんが、起動後はサクサクと快適に動いてくれます。因みに、僕のパソコン環境は、CPU=Corei5、メモリ=3GBで動作させています。

 

なお、Media Monkey のダウンロード方法、インストール方法、使い方については他に詳しく説明したサイトがたくさんあるので、ここでは割愛させていただきます。

ネットワークオーディオを導入しようと考えている皆さんであれば、さほど難しい作業ではないはずです。

次回では、「FLAC形式でデータを保存しよう」について説明していきます。

 

私は今までずっと iTunesユーザーだったので、他のソフトの使用に抵抗感がありましたが、Media Monkey なら違和感なく使いこなせそうです。

 
 
 

総計 総計
昨日 昨日
今日 今日