オーディオ機器の選定/ネットワークオーディオの構築(2)
オーナーズブログ「ネットワークオーディオ構築編」について説明していきます。
前回までの時点で、ネットワークオーディオの導入のきっかけについて説明しました。今回は、スピーカー、アンプ、プレーヤー等の機器の選定について説明していきます。
オーディオマニアからすればこれは最低価格かもしれませんが、初めてオーディオを導入する僕にとってはこれでも高すぎるぐらいだと思っていました。
まず最初に、価格.com などで下調べして、性能うんぬんを度外視して、予算の範囲内で機器の選定を行っていきました。
本来、オーディオ機器は価格で選ぶものではなく、自分の好みにあった音を鳴らしてくれる組み合わせで選ぶものですが、この時点では値段が高い=性能が良いと考えていたところがあり、値段が高ければきっと満足のいく音が得られるだろうと思っていました。
スピーカーの予算はペアで約12万円を限度に選んでいき、最初にDALI の ZENSOR5 を候補にあげました。ペアで7万円~と、お財布にも優しい。DALI はデンマークの会社です。
近くの電気屋さんでZENSOR1 はコストパフォーマンスが高くて、人気の高い製品だと聞いていたので、その上位機種ならば当然、同じような音を出してくれるだろうという安易な考えて選択しました。
もうひとつ候補に挙げたのは、同じDALI製のLEKTOR6 を候補にあげました。こちらはペアで12万円と、ZENSOR5の2倍近い価格・・・。
しかしながら、ピアノブラックのZENSOR5 に比べて、艶消しブラックのLEKTOR6 のほうがデザイン的には好みだったので、LEKTOR6 をスピーカーの第一候補としました。
カメラの世界でいえば、鏡面仕上げはチープなカメラ、マット仕上げは高級なカメラというイメージが一般的ですが、オーディオの世界ではどうなんでしょうね。
次にアンプ選びです。
繰り返しますが、僕はオーディオ初心者なので LEKTOR6 に合うスピーカーはどれかとか、どのアンプならこのスピーカーの性能をいかんなく発揮できるかという観点で機器を選んでいったわけではなく、あくまでも価格とデザインを重視して選んでいきました。
そういう選び方になってしまうのは、近くの電気屋さんに実物が置いていないというのもひとつの理由。東京にでも出向かなければ、自分が欲しいと思った機種が電気屋さんに置いてあることはまずありえないと思ってよいでしょう。
そんなわけで最初に選んだプリメインアンプの候補は、maranzのPM7004 でした。
なぜマランツを選んだのか。その理由は簡単。いままで僕がマランツというメーカーを知らなかっただけに、
と思ったことと、
ということ。それでいて、価格は約5万円~から購入することができるので財布にも優しいし、この価格帯でのプリメインアンプとしての評判も上々。
そして、マランツからはネットワークプレーヤーのNA7004 という製品もでているので、プリメインアンプとネットワークプレーヤーはお揃いでマランツで決まり!となりました。
ある程度、システム構成を決めたところで、1週間後にヨドバシアキバに行ってスピーカーとプリメインアンプ、プレーヤーを真剣に選びに行きました。
ヨドバシの店員さんから、
とのアドバイスをいただき、持参していったCDで実際に曲を聴きながらスピーカー選んでいきました。試聴に選んだ曲は、アルパ奏者である上松美香の「生まれゆく時の中で」 と、久石譲の「MKWAJU」でした。
まずは、あらかじめ決めていったZENSOR5 と LEKTOR6 を試聴し、その他にも店員さんのススメで ELAC や B&W などのスピーカーとも聴き比べしました。その結果として、僕とわかなちゃんの好みに近い音を出すスピーカーが LEKTOR6 であったので、スピーカーは暫定的にこれに決めました。
その後は、プレーヤーとアンプ選びです。
ヨドバシの店員さんはものすごく商品知識が豊富で、このスピーカーを活かすならこのプレーヤーはやめたほうがいいとか、このスピーカーにはあのアンプが合っている、このアンプじゃパワー不足になるこっちのほうが良い、などいろいろと教えてくれました。
メーカーから派遣されているスタッフに意見を求めるのも非常に参考になりますが、やはりどうしても自分のメーカーの商品を売りたいので、推す製品が自分の会社の製品に偏りがち。なので、中立的な意見を求めたいときはヨドバシの店員さんの説明がとても参考になりました。
店員さんのアドバイスを聴きながら、的を絞った商品がこちら。
まず、ネットワークプレーヤーにはパイオニアの N-50 です。
Pioneer N-50 は、24bit/192khz のハイレゾ音源が楽しめる機種は、現行ではパイオニアだけ!という宣伝文句に押されてこの機種を選びました。もちろんこの時は、
という状態で、店員さんが説明してくれることをわかったような気になっているだけで、まったく理解はしていませんでした。とりあえず、最も高音質で聴ける機種が現行ではN-50 なんだなという認識だけで、それ以外の操作性などは度外視していました。
プリメインアンプには、DENON の PMA-1500SE をススメられました。筐体のデザインに関しては、マランツのNA7004 のほうが好みでしたが、N-50 との組み合わせで試聴してみて、感触は悪くなかったので、プリメインアンプはデノンのアンプを選ぶことにしました。
最終的にどういったシステム構成になったのかをまとめると、
■スピーカーには、DALI LEKTOR6
■プリメインアンプはDENON PMA-1500SE
■ネットワークプレーヤーは、Pioneer N50
という構成で決定しました。
とりあえず、この時点では家の最終金も払っていないし、今後、どのような資金がかかってくるかも未知数だったので、2012年末をめどにオーディオシステムを構築できたらいいなぐらいに、軽い気持ちで考えていました。
それに、Pioneer N-50 に関しても人気品薄になっていて、
といわれていたので、焦ることもないかなと思っていました。
そして、あれから9ヶ月の時が経ちました。
いよいよネットワークオーディオを導入するときがやってきたのです。
とその前に、次回は曲データを保存するネットワーク対応HDD(NAS)の購入について説明していきたいと思います。