ベビーゲートを設置しよう(3)/階段上編

2014年10月15日|ベビーゲート設置の紹介

 

オーナーズブログ「暮らしのダイアリー」、第20回目の日記は、我が家が設置したベビーゲートについて設置箇所ごとに全3回に分けて紹介していきます。

前回前々回は、以下図の①のキッチンの入り口と②のリビング入り口の2箇所にベビーゲートを設置しました。これによって、おむつ姫の行動範囲をリビングの中だけに限定させることができました。

 

上図を見てもらうとわかるとおり、階段はリビングの外にあるので②のベビーゲートで出口を塞いでおけば、おむつ姫が勝手に階段を登ってしまうことを防止することができます。よって、1階の階段入口にはベビーゲートは設置しません。

今回は、2階の階段上に設置するベビーゲートを紹介していきます。階段上のベビーゲートはどのご家庭でも最重要のベビーゲートとなるでしょう。

階段から落ちてしまったらケガだけでは済まされず、打ちどころが悪ければ、死亡事故にもつながりかねません。僕の知り合いの2歳のお子さん(女の子)は階段から転落してしまい、中学生になった今でもおでこに傷が残っているそうです。

過保護と揶揄する方もいるかもしれませんが、大切なお子さんがケガを負わないためにも、

 
予測できる事態に対しては万全の対策を施してあげましょう。

 

今回、ベビーゲートを設置するのは以下図の位置、階段を上りきった入り口に設置します。

 

この位置、実は1点問題がありまして両側の壁に突っ張ることができない設計になっています。上の設計図は完成設計図ではないので、修正・拡大したものを以下に図示します。

 

上図の赤枠で囲った箇所を見てもらうとわかるのですが、確かに両側に壁はあるのですが、そこにベビーゲートを設置してしまうと、ゲートの扉を開けた瞬間に階段1段目の段差があるので、床が続いていると思ってうっかり足を踏み入れてしまうと踏み外して階段から転げ落ちてしまいます。

また、青線を引いたところには手すりが設置されているので、そもそもこの手すりを撤去しなければゲートを設置できないという状況!せっかくのスウェーデンハウスの素敵な手すりなのに撤去してしまうなんてもったいなさすぎます。

これは設計段階で踊り場階段に変更したことによって階段のでっぱりが1段分長くなってしまったことによる弊害でもあります。

 

では、このシチュエーションに合うベビーゲートはあるのだろうか?と散々探し回った結果、あったのです!素敵なゲートが!それもスウェーデン製のベビーゲートで、ラスカル社のキディガード・アヴァントというベビーゲートです。

このベビーゲートはロールスクリーン(巻き取り式)になっていて、床固定具や敷居のないバリアフリー式。スマートなデザインなので、インテリアの雰囲気も崩しません。

ロールスクリーンの閉開は子供が簡単に操作出来ない仕様になっています。取付幅はアクセントが100cm、アヴァントが120cm幅まで対応しています。

ロールスクリーンの素材は耐久性・衝撃性に優れた細かいメッシュ素材、やわらかな感触なので子供がぶつかっても衝撃が少なく安心して使用できます。

そして、我が家にとってなによりも嬉しいのは、

 
少し斜めになった間口でも取り付けが可能ということ!

 

どういうことかというと、わかりやく説明するために少し大げさに表現しますが、以下図の赤線で引いたような感じで、斜めにベビーゲートを設置することが可能になります。

 

ただし、前回前々回に紹介してきたような壁に突っ張るタイプのベビーゲートではないので、壁に穴を空けてネジ止めすることが大前提となります。

また、このベビーゲートも幅木がない住宅を前提として設計されているため、幅木のあるスウェーデンハウスの住宅に設置するにはそれなりの工夫が必要となります。

上記2点をクリアできるのあれば、このベビーゲートを買う価値が大いにあります。設置方法については以下後述していきます。

 

それではさっそくキディガード・アヴァントを紹介していきます。巻き取り式のベビーゲートなので、梱包は随分と小さくまとまっています。

 

まず、以降の説明を簡便化するためにキディガード取扱説明書に記載の付属パーツをご覧ください(以下図参照)。

主なパーツはゲート本体(93101)とロールスクリーンを引っ掛ける側のロッキングストリップ(93109)があります。この2つのパーツを壁に固定するためにブラケット金具が上側(93108)と下側(93110)で2つ入っています。

その他、上部カバー(93105)、本体ネジ(93110)などが同梱されています。

 

まず最初に、ゲート本体とロッキングストリップを取り付けていくわけですが、これらを取り付けるにはスウェーデンハウスの幅木が障壁となります。

というのも、キディガードは幅木がない住宅を前提にした商品なので、幅木があることによって壁に垂直に密着させて設置することができません

ゲート本体を壁に対して垂直に設置するためには、厚さ1cmの板をかませ、その上にゲート本体を固定させる必要があります。方法は2つあり、上側のブラケット金具の部分だけに板をかませるのか、それともゲート全体の長さに対して板をかませるのか。

我が家は見栄えを重視してゲート全体に板をかませることにしました。木材はホームセンターで購入し、指定の長さと幅に裁断してもらいます。

さらに、購入した板を厚さを1cmに裁断します。というのも、ホームセンターにおいてある木材は最低でも18mm~20mm程度の厚みがあり、10mm厚の板は在庫として置いていないからです。厚さ1cmと薄くなると、無垢材では反りが発生する可能性がありますし、断面をキレイに裁断しづらいとの理由から集成材を使うほうが好ましいでしょう。

我が家の場合は、パイン集成材の板をゲート本体とロッキングストリップ用に2枚購入してきました。

 

買ってきた板をインパクトドライバーを使ってネジで固定します。こうすることで、幅木と壁に段差がなくなり、キディガードを壁に密着して設置することができるようになります。ロッキングストリップ側の板も同様に壁に固定します。

 

次に、下側ブラケット(93107)を取り付けます。

下側ブラケットはゲート本体の荷重を受け止めるために接地面スレスレに取り付ける必要があるのですが、そうすると前述した通りスウェーデンハウスの幅木と干渉します。下側ブラケットを取り付けるためには幅木にネジを貫通させなくてはいけません。

幅木の厚みは1cmと薄いため、安易にネジ穴をあけると幅木が割れる可能性もあります。そうならないためにも、予め、ネジを打つ箇所にキリで穴を空けておき、幅木にネジを貫通させやすくしておきましょう。インパクトドライバーでネジを打ち込む際も最初はゆっくり回転させ、ネジがある程度まで入り込んだらガガガガガガと一気に深く打ち込みましょう。

因みに、下側ブラケットのネジ穴が幅木の溝の近くにあるので、深くネジを埋め込むために少し斜め下に打ち込みました。

 

反対側のロッキングストリップ(93109)も同様に、中途半端な位置にネジ穴が空いているのですが、ロッキングストリップの場合はプラスチック製もしくは樹脂製なのでインパクトドライバーさえあれば任意の位置に穴を空けて貫通させることができます。

当方の場合も、本来のネジ穴の位置ではなく、任意の位置に穴を空けてロッキングストリップを固定させました。

 

以下写真のようになればロッキングストリップの設置は完了です。

 

そして、以下写真がゲート本体とロッキングストリップの設置が終わったところです。設置したあとに気づいたことですが、ロッキングストリップ側にかませた板はゲート本体側と同じように壁全体を覆うように取り付けたほうが見栄えが良かったかなとちょっと後悔…。

 

以下写真はロールスクリーンを引き出したところです。写真ではわかりづらいのですが、スクリーンの反対側が透けて見えるのがわかるでしょうか。これによって、階段側から子供の様子をちらっと確認することができます。

 

カメラを引いて撮った写真です。インテリアに自然と馴染んでいます。素敵ですね♪

 

以下写真は上部カバーです。ここでロックのON/OFFを切り替えます。つまみダイヤルが180度の状態になっているときはロックオンされている状態なのでロールスクリーンは引きだせません。大人の力で引き出せないのですから、当然、子供も引き出せません。

 

次に、ロールスクリーンを引き出してみましょう。

ロックを解除するにはつまみダイヤルを右に回転させます(4分の3回転)。つまみダイヤルは時限錠になっているので手を離せば自動的に反対側に回転してきます。ダイヤルが180度の位置に戻ってしまう前にロールスクリーンを引き出し、反対側のロッキングストリップにハンドルを引っ掛けます。

その間、約8秒。8秒でこの操作ができなかった場合は再度、ダイヤルを右に回して同様の操作を行ないます。

 

以下写真はロールスクリーンを引き出し、反対側のロッキングストリップに引っ掛けた状態のものです。つまみダイヤルが180度の方向を向いていればロックオンされた状態になっています。

この状態でロールスクリーンを開けようとすると、バリバリバリと大きな音が鳴る仕組みになっています。これは子供がひとりで操作したことを周囲に気付かせる為の安全装置の役割を担っています。

 

ロックがかかった状態のときにロールスクリーンを奥に押してみるとスクリーンはほとんどたるみません。ロールスクリーンを巻き戻すには、スクリーンと引き出す時と同じ動作を行ないます。

つまり、つまみダイヤルを右に4分の3回転させた後スクリーンを巻き戻します。ロックが解除された状態で巻き戻せば、バリバリバリという音も鳴らないようになっています。

 

次に、スクリーンが引き出してある状態でつまみダイヤルを以下図の位置に持っていくと、ロックが一時的に解除されます。

 

ロックが一時的に解除されるとロールスクリーンは大きくたるむようになります。また、いつでもスクリーンを巻き戻すことができるようになり、巻き戻す際もバリバリバリという音が鳴らなくなります。

ハイハイもしないうちはロールスクリーンに寄りかかったりすることもないので、大人の利便性を考えてロックを一時解除した状態で使うと便利です。スクリーンに寄りかかったり、押したりするような月齢に達したらロックを180度の位置に回してしっかりロックするようにしましょう。

 

以上、キディガード・アヴァントの設置方法、使い方について簡単に説明してきました。

 
キディガードは設置に簡単なDIY力が求められるので、それをクリアできる方であれば大変重宝するベビーゲートです。

 

難しく考える必要はないんです。要は、

1. 幅木と同じ厚み(1cm)の板もしくは端材を用意する
2. インパクトドライバーでネジを幅木に貫通させる

この2点ができればキディガードの設置は恐るるに足りません。

もし建築前であるならば、キディガードを施主支給で購入し、メーカー側に「これを取付けてください」と頼めばいいだけなのでそれが最も楽ちんな方法です。取り付ける際にもキディガードを避けて幅木を取リ付けるなど、見栄え上、なんらかの対策も施してくれることでしょう。

 

最後に使い勝手ですが、初めはロールスクリーンを引き出して引っ掛ける操作に苦労しますが、使っているうちにすぐに慣れていきます

子供を抱っこしたまま、片手で操作が可能」であることを謳った製品ですが、実際には片手ではときどき手間取ります。かといって両手を使うかといったら使いません。

ロッキングストリップに引っ掛ける際に足を使って下の方を押さえつけながら行うと最も簡単に引っ掛けることができます。仮に利き手が右手ならば右手でロールスクリーンのハンドルを引き出し、右手と左足もしくは右足で押さえつけるようにしてロールスクリーンのハンドルをロッキングストリップに引っ掛けるのです。

言葉で説明すると難しく聞こえるかもしれませんが、これが1番簡単です(笑)。

 

以上、2階の階段上に設置したベビーゲートを紹介は終了です。

全3回にわたって紹介してきたベビーゲートの中に、採用できそうなベビーゲートはありましたか?皆さまのお宅の状況に合わせて最適なベビーゲートを選んでみてくださいね。

以上、これにて第20回目の「暮らしのダイアリー」は終了します。

 

 
 

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