マイホーム引き渡し前に必ず火災保険に加入しよう!/暮らしのダイアリー

2013年5月22日|火災保険について解説

 

オーナーズブログ「暮らしのダイアリー」、第10回目の日記は、火災保険について簡単に説明していきたいと思います。

 

マイホーム引き渡しを直前に控えた施主ならすでにご存知のことと思いますが、

 
マイホーム引き渡し前には必ず火災保険に加入しておきましょう!

 

マイホームが引き渡されるまでは、建築物はメーカー及び工務店側の所有物です。しかし、ひとたび引き渡しが完了してしまえば、引き渡し当日から施主へと所有権が移り、火災保険は施主が加入している保険に切り替わります。

しかし、マイホーム引き渡し前に火災保険に加入しておらず、引き渡し直後に火事が発生して家を失ってしまった場合には、

 
誰からも損害を補償してもらえません!

 

その日から家なき子ならぬ家なき家族となってしまうのです。

それがたとえ、隣の家から発生した火事による延焼損害であろうとも、隣の住民に損害賠償を請求できないし、隣の住民が加入している火災保険会社からも一切、保険がおりません。隣の家の住民が類焼損害補償に加入している場合は保険がおりますが、そのようなケースは稀だと思ったほうが良いでしょう。

 
火災のリスクは自分で回避するのが基本です。他人の火災保険をあてにしてはいけません!

 

頭の片隅に入れておいてもらいたいことは、ハウスメーカー側で火災保険への加入手続きを一環して行なってもらった場合は別として、自分で火災保険に加入する場合、引き渡し前に施主が火災保険に加入したかどうかの確認をメーカー側が親切・丁寧に行なってくれるとは限りません。

最終的にどの火災保険に加入するかは施主の判断に委ねられています。引き渡し直前になって「火災保険に加入するのを忘れてた!」なんてことにならないように、

 
必ず保険始期日(補償開始日)をマイホーム引き渡し当日から発効するように火災保険に加入しておきましょう!

 

次に、たくさんある火災保険会社の中からいったいどこを選べば良いのでしょうか?

ただでさえ、マイホームに関わる事務手続きや引越しの準備で忙しい時期に、火災保険会社を一から比較検討して選ぶというのはなかなか骨の折れる作業です。そんなときは、

 
銀行またはハウスメーカーが推奨する火災保険会社から検討していきましょう!

 

銀行などの金融機関で住宅ローン融資を受ける場合は、火災保険に加入することを必須条件としているので、銀行側で取り扱っている火災保険会社を紹介してくれます。

また、ハウスメーカーも提携中もしくは取扱中の火災保険会社を紹介してくれます。例えば、スウェーデンハウスの場合は、

 
AIU保険の火災保険を推奨しています(我が家もAIUに加入)

 

ただし、どこの展示場に行ってもAIU保険を勧められるとは限りません。あくまでも、スウェーデンハウスつくば展示場ではAIU保険を勧められたというだけの話です。

単に提携している火災保険会社だから(マージンで稼げる)という理由で紹介される場合もありますので、加入する際には本当にその保険会社で良いのかどうか、見極める必要があります。

もし勧められた火災保険会社に不安を感じるようであれば、ハウスメーカーの営業担当さんに、「なぜこの保険会社がオススメなのですか?」と単刀直入に尋ねてみましょう。

 

そして次に重要なのは、

 
火災保険の補償内容です。

 

一口に火災保険といっても、その補償内容は多岐に渡ります。保険会社ごとに対象となる補償内容は異なりますが、基本的なところではほとんど同じです。

例えばAIU保険のスイートホームプロテクションでは、

 
火災のリスク、自然災害のリスク、日常災害のリスクの3つに大別されます(その他にオプション特約もあります)。

 

そして上記3つの大項目の中から、さらに細かく補償内容が枝分かれし、自分たちに適した補償内容を取捨選択することで、

 
必要のない補償を外して費用を削減したり、あるいは削減した費用をもとに他の補償をより手厚くすることもできます。

 

まずは AIU保険を例にとって、火災保険の基本補償の内容を詳しく見ていきましょう。最初に、火災のリスクです。

これは火災保険に加入する以上は、最低限入っておく必要のある補償です。火災・落雷・破裂・爆発等によって建物または家財が損害を被った場合に保険の対象となります。

 

1. 火災

2. 落雷

3. 破裂・爆発

 

次に、自然災害のリスクです。

 

4. 風災・ひょう災・雪災

5. 水災

 

自然災害のリスクは、住んでいる地域によってそのリスクは変化します。また、戸建て住宅なのかマンションなのか、ライフスタイルによってもリスクは変化します。突風や竜巻などの影響を受けにくい地域に住んでいる方は「風災・ひょう災・雪災」を外すことで費用を大幅に削減できます。

また、近くに河川などがなく洪水の危険性がない場合や高台にある戸建て住宅に住んでいる方は水災被害を受ける可能性が低いので、「水災」を外すことで保険料を安く済ませることができます。我が家は、近くに河川がなく、なおかつ家が高台に建っているので、「水災」を受ける可能性が低いと判断し、補償対象から外しました。

ただし、

 
火災保険会社によっては「水災」を外せない場合もありますので加入前によく条項を確認しておきましょう。

 

これら「風災・ひょう災・雪災」と「水災」を外すことで保険料を安くすることができますが、

 
火災保険料を安くしたい一心で安易に外してしまうことはオススメしません!

 

自分たちの住んでいる地域が過去にどのような被害を被ったのか、それらを事前に把握してからでも遅くはありません。国土交通省のホームページから ハザードマップが閲覧できるので、あなたの街のハザードマップぐらいは最低限、目を通しておくようにしましょう!これは、土地を購入するときも同様です。

・国道交通相のハザードマップ

 

一口にハザードマップといっても、洪水ハザードマップ、津波ハザードマップ、土砂災害ハザードマップ、火山ハザードマップなど、ハザードマップにもいくつか種類があります。

火災保険で安易に外さないほうが良いのは「風災」でしょうか。というのも、2012年につくば市で起きた竜巻被害をご存知の方も多いと思います。誰しもがつくば市であれほど大きな竜巻が発生するとは予想だにしていなかったでしょう。

過去に事例がなくても、初の事例になる可能性も否定はできません。経済的に余裕があるのであれば、いざというときの自然災害に備えてとりあえず補償の対象に加えておくのも自分の身を守る上ではとても大切なことだと思います。

 

最期に日常災害のリスクです。

 

6. 物体の落下・飛来・衝突など

7. 水漏れ

8. 労働争議に伴う破壊行為

9. 盗難

10. 不測かつ突発的な事故(破損・汚損など)

 

自動車に当て逃げされて塀や門壁が破壊された時などに補償される「物体の落下・飛来・衝突」、給排水設備から漏水して床や壁に損害が生じたときに補償される「水漏れ」、デモ行進中によって被害を受けた場合に補償される「労働争議に伴う破壊行為」。

盗難にあった際に補償される「盗難」、部屋の模様替中に不意に家具や建具を壊してしまったときなどに補償される「不測かつ突発的な事故」です。

我が家では、「不測かつ突発的な事故」以外は全て補償の対象としました。これら日常災害のリスクは、住んでいる地域や形態によって発生するリスクも変わってくるので、家族でよく話し合ったうえで取捨選択をしていきましょう。

 

以上、火災保険の内容を詳しく見てきましたが、最期にもう1点、覚えておかなければいけないことがあります。それは、

 
地震を原因とする火災は火災保険では補償されない!

 

ということです。

地震・噴火・津波などを原因として発生した火災によって受けた被害を補償してもらうためには、地震保険に加入しなければいけません

そして、

 
地震保険は火災保険とセットでなければ加入できない!

 

ということも覚えておきましょう。我が家は地震多発大国の茨城県に住んでいるので、地震保険を外すという選択肢は考えられませんでした。有無を言わさず、加入しました。

ここでは地震保険については詳しく解説しませんので、次回、あらためて解説していきたいなと思います。

長々と解説してきましたが、ここでもっとも大切なことは、

 
マイホーム引き渡し前には絶対に火災保険に加入しておく!

 

これだけはしっかりと覚えておいてください。

以上、これにて第10回目の「暮らしのダイアリー」は終了します。

 

火災保険で見落としがちなのは建物の契約のみでは「家財」が補償されないということ。もしもの時に備え「家財」保険にも加入しておきたいものです。

 
 

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