雪止め金具の必要性について/暮らしのダイアリー

2013年2月19日|雪止め金具は誰のため?

 

オーナーズブログ「暮らしのダイアリー」、第2回目の日記は「雪止め金具の必要性」について取り上げていきます。

 

説明の必要はないと思いますが、

 
雪止め金具とは、屋根に積もった雪が溶けて落雪するのを防ぐために設置する金具もしくは装置のことです。

 

僕が住んでいる地域(茨城県)では、年度によってバラつきはありますが、多かれ少なかれ、毎年のように雪が降ります。時には降らない年もあります。

なので、我が家も当然のように雪止め金具を取り付けてもらいました。以下写真がその雪止め金具です。屋根工事についての詳細は「屋根工事(1)」と「屋根工事(2)」を参照してください。

 

この雪止め金具があるだけて、屋根に積もった雪がストーン!ドッスーン!と滑り落ちてくるのを防いでくれる役割があります。安全面から考えても非常に大切な金具といえますが、驚くべきことに雪が降る地域にも関わらず、雪止め金具を設置していない家も結構多いのです。

推測に過ぎませんが、雪止め金具を設置しない家の傾向として、

 
「豪雪地帯ではないから」

 

と積雪・落雪を甘く考えている人が多いのがひとつに挙げられると思います。

僕が住んでいる茨城県地区では、ときには雪が降らない年もあります。毎年降るわけじゃないんだから絶対に必要なものではない、と考えてしまう方も少なくないのでは。

 
また、太陽光発電を設置している家は、屋根に降り積もった雪を少しでも早く落として発電できるようにしたいので、雪止め金具を設置しない場合もあります。

 

あるいは単に、

 
「雪止め金具の費用を節約したかった」

 

という方も多いと思います。

雪止め金具は極端に高いものではありませんが、それでも3万円~5万円はします(屋根の面積にもよります)。新築時に取り付けるのであれば、マイホームにかかる費用を少しでも抑えるために雪止め金具を削ろうと考えてしまうのも十分にうなづけます。

 

しかしながら、上記のような理由で雪止め金具を設置しない家に限って、

 
隣地境界との間隔が狭い!とか落雪の先に駐車場や玄関、植栽、隣地のガレージがある

 

などのケースも意外と多く見受けられます。

 
そういう方にこそ、雪止め金具は誰のために設置するのかをよく考えていただきたい。

 

雪止め金具は、自分の家族が落雪の被害に遭わないようにする、住宅設備(雨樋など)の破損を回避するという目的以外にも、

 
隣地に迷惑をかけない!という最低限のマナーを守るためにも絶対に必要なものです。

 

落雪で隣の庭に雪が落ちるぐらいなら「被害がなくてよかったね」で済みますが、隣地のガレージを破壊してしまったり、庭で遊んでいた子供に雪が落ちてこようものならそれこそ大惨事です。

屋根から滑り落ちてくる雪の衝撃は何トンにも達すると言われています。そんな鉄の固まりのような衝撃を頭部に直撃しようものなら人間なんてひとたまりもありません。最悪の場合、死亡事故になるケースだってあり得ます。

人間、真正面からくる危険には対応できても真上からの危険には意識が働いていないことがほとんどです。それが建築工事現場ならまだしも、自分の家、自分の庭で、まさか真上から「雪が落ちてくるかもしれない」と常に意識しながら生活しているひとはまずいないでしょう。

 

太刀が悪いことに、

 
雪を隣の家の庭に落とした側に限って、雪が落ちたことなんて露知らず。雪を落とした側というのは意外と気づいていないものなのです。

 

近隣への配慮やマナーを考えない家が雪止め金具を設置しないのですから、雪が落ちたことに当の本人が気づかなかったとしても決して不思議なことではありませんよね。

豪雪地域によっては雪が積もりすぎて屋根への負担が大きすぎる場合に、敢えて雪止めを設置しないという場合もあるようですが、年に1~2度しか雪が降らない地域の住民こそ、いま一度、雪止め金具は誰のために設置するのかを考えてみてください。

雪止め金具を設置しなかったことによる近隣への被害、損害などの責任はすべてあなた自身にあるということは忘れずに。

 

以上、これにて第2回目の「暮らしのダイアリー」は終了です。

 

雪止め金具の設置はケースバイケースですが、近隣への配慮・マナー、危険回避を考えるのであれば是非とも設置しておきたいものですね。

 
 

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